2017/02/190 Shares

これから家づくりをはじめる人に読んでほしい本3選

私は基本、家にいるのが好きなインドア派なので、書庫のある家であり、かつ、地震に強い家がほしくて家を建てました。

先日、鳥取県で地震が起こったとき、愛知県も震度3でしたが、船に乗っているようなゆれで気持ち悪かったです。

私にみたいに本に囲まれている方は、地震には気をつけましょうね。

そんな書庫のある家を建てた私から、今回は、これから家づくりをはじめる人に読んでほしい本を3つご紹介します。

家づくりで失敗しないために本を読もう!

本を読む熊

なぜ家づくりをするのに本を読むのか?の答えは、本には「失敗事例」が載っているから、ということです。

家づくりは3回やらないと思ったような家にはならないと言われますが、3回も家を建てられる人は少ないでしょう。

ほとんどの人が一発勝負の中でハウスメーカーや不動産業者というプロを相手にするわけですから、どうなるかは想像すればすぐわかります。

私たちに足らないのは、経験です。

だから、本を読んで疑似体験をしましょう。

そういうわけで、ハウスメーカーや不動産業者の付き合い方を書いた3つの本をご紹介します。

 『買ってはいけない家と土地』土地家屋調査士 高橋輝・著

2015年12月16日初版なので、比較的新しい本なのですが、不動産業者と上手に付き合う方法が書かれています。

特に、注文住宅の場合、私のように土地が決まっていない方は、まず土地探しからですよね。

うちも苦労して、1年以上かかりましたが、じゃあ、その土地がベストかといえば、妻からは「もっと駅に近ければ・・・」と言われるように、決して、ベストではなかったです。

それでも、事前に多くの本を読んだり、ブログを見たり、人に聞いたりして、予習して検討に検討を重ねて買ったので、そこまで失敗したとは思っていません。むしろ、環境はいいですよ~。

しかし、世の中にはたくさんの失敗事例があって、家を建てる前にそもそも「土地」で失敗したら目も当てられません

著者の高橋輝氏はもともと住宅販売会社の営業職をしていましたが、その後、土地家屋調査士事務所に勤務して独立していて、不動産業者や住宅販売会社の手の内を紹介してくれます(15ページ参照)。

そして、営業マンはヒアリングシートにあなたの希望と、あなた自身について記載していきます。

(中略)

この時、営業マンは勤務先、貯蓄額、年収でお客さまの優先順位を決めています。

有望なお客さま、ふつうのお客さま、後回しのお客さまといった具合です。

・・・ああ、そういえば、住友〇業さんの住宅展示場に行ったときに、予算を言ったとたんに「急に優しく」なって、にこやかにどうぞお気をつけてお帰り下さい、みたいになった営業担当者を今でも覚えています。

予算で選別されているのですね。。。

土地の選び方についても、いくつもヒントが書かれています(60ページ参照)。

騒音や悪臭、水害、通行のしやすさなどは、一度くらい現地を見ただけでは分かりません。

ですので、異なる条件の時に、3度現地に足を運び、近隣の環境を見ることをおすすめします。

それは、朝の時間帯、夜の時間帯、雨の日です。

実は、この部分を読んで、この本を買おうと思いました。

実際に私も、土地探しの時には時間帯を変えて土地の状況を見ていたからです。

これ以外にも、大事だな、と思ったのが、

  • 「共働きなら保育の手段を確保しておこう」⇒待機児童数はまめにチェックしよう
  • 「両親にはマイホームを購入する意向を伝えておこう」⇒お金と口を出すことがあるかもしれないから
  • 「登記面積が固定資産税の基礎となることを覚えておこう」⇒ちょっとした工夫で固定資産税が安くなることもある
  • 「夫婦の絆が壊れるきっかけにもなるローン計画」⇒老後の資金プランまでつくってもらって確認・見直ししていこう
  • 「子どものために住環境の何をチェックしたらいいのか?」⇒評判のよい学校の学区内の物件は売れるのが早い

といったアドバイスですね。

それ以外は、土地に関する基礎知識なんかが登場するので、これ1冊読むと結構詳しくなれます(家を建てるには十分でしょう)。

『家づくりを成功させるリアル交渉術』日本建築検査研究所代表 岩山健一・著

2011年5月16日に初版が発行された本ですので、東日本大震災の直後ですが、ちょうど私が家づくりをしていた時期ともかぶります。特徴としては、ハウスメーカーが実名で載っています

著者は、一級建築士の岩山健一氏で、阪神淡路大震災をきっかけに住宅の欠陥検査に着目して欠陥住宅の発生予防とその解決および紛争支援にあっているそうです。

我が家が建てたハウスメーカーの一条工務店に関する部分があります(35ページ参照)。

あるご夫婦が、一条工務店と積水ハウスに見積もりを依頼したときの話です。

片方の営業マンが、ライバル会社が請け負っている工事の現場写真と自社の現場写真をもってきて、ふたりに渡しながら言いました。

「ほら、あちらの現場はタバコの吸い殻が転がってますでしょう」

「基礎コンクリートにジャンカ(基礎表面に露出した砂利)が多いの、わかります?」

「アンカーボルト(基礎と上部の土台をつなぐボルト)が整然としていないんです」

とにかく競合会社の施工をけなすのだそうです。

どっちがどっちのことをけなしたのかは、書いてありませんが、けなされた側は「べた基礎」で、けなした側は「布基礎」と書いてあるのがヒントでしょうか。

実は、我が家も一条工務店とあるハウスメーカーの2つを選んでいたときに、あるハウスメーカーの営業担当者が、おもむろに写真を出して、似たようなことを言ったことがあるんです。

とっても嫌な気持ちになりましたね。こういうネガティブキャンペーンは、昔の営業のやり方だと思うんですが、国会議員が足引っ張るみたいなやり方は、やめてほしいところです。

もう1つ、出てきます(77ページ参照)。

銀行のローンを使う人に対して、なかには一条工務店のようにつなぎ融資で中間金(実質60パーセントほどの前払い)を要求してくるハウスメーカーもあります。

これはきっぱりと断ってください

思わず苦笑いしてしまいました。

私のときはつなぎ融資で高い利息負担してでも払いました。

預り金100万円からして、どうかと思っていたのですが、その後、上棟する前に支払うお金が結構多かったので、余計な利息払ったなあ、と思いました。

まあ、何事もなく家が建ったから良いのですが、建築中に何かあったら、そのお金は返ってくるのか、確認した方がいいなあ、と思った次第です。

ちなみに、この本に書いてあることが、5年経ってますので、変わっていることはたくさんあるでしょう(改善されていればいいのですが・・・)。

amazonのレビューでも「ただ住宅メーカーの悪口を書きたいだけ」と書いている人もいるのですが、重要なのは、「どのハウスメーカーがひどいか」ではなくて、「過去の失敗事例を共有すること」です。

これは、現在でも、他のハウスメーカーでも起こりうると考え、自分のこととして、1つ1つぜひ読んでみてください。

『「マイホームの常識」にだまされるな!』不動産コンサルタント 長嶋修・著

3冊目は、2013年3月30日初版発行で、ホームインスペクション(住宅診断)でも有名な「さくら事務所」の不動産コンサルタントの長嶋修氏による本です(ときどきテレビで専門家として見かけます)。

タイトルの通り、「常識」と言われているものを1つずつ疑って、「本当にそうなの? それってハウスメーカー側、不動産業者側のセールストークじゃないの?」ということをわかりやすく解説しています(104ページ参照)。

時代は「省エネ」。業界はこぞって「スマートハウス」を売り出しています。(中略)

この中で最も大事なのは「省エネ」。

設備必ず寿命がやってきますが、断熱材やサッシの性能を上げることによる建物本体の省エネは、一度工事したら長持ちします

エネルギーを創ったところで、建物そのものの省エネ性能がなければ、それは非常に効率の悪いものとなります。

スマートハウスを購入しようとしているなら、チェックポイントは建物本体の断熱性能や気密性能で、そのうえでその他の設備導入を検討しましょう。

これは、思わず納得してしまいましたね。

設備って、見た目とてもひきつけられるところがあるの一方で、断熱性能や気密性能は地味というか、なんとなくよくわからないと思っている方も多いのではないでしょうか。

しかし、設備より建物本体が大事、という指摘は、なるほど!と思いました。

その他、

  • 「家賃はドブに捨てるようなものだから買った方が得」⇒ウソ:価値が落ちる物件なら買う方が損
  • 「年をとったら賃貸住宅を借りられない」⇒ウソ:高齢者天国時代の到来です
  • 「低金利は住宅の買いどき」⇒ウソ:支払額は下がるものの、資産価値も下落します
  • 「いざというときは貸せば収入になる」⇒ウソ:貸しても損が出るケースがほとんど
  • 「古い住宅地なら価格も安定していて安心」⇒ウソ:上下水道などインフラが古いことにも注意

といった感じで、「そういうところは気づかなかったな」ということが盛りだくさんです。

まとめ

以上、3冊の本をご紹介しました。

他にも良い本はあるかもしれませんが、大事なのは「先に家を建てた、土地と買った人の失敗事例」、あるいはそれをもとにした「注意点」がのっているかどうかです。

そして、それを活かして自分が家を建てるとき、土地を買うときに失敗する可能性を減らすことです。

良い家が手に入ることを祈っています。

この記事が気に入ったら
いいね ! しよう