2017/03/230 Shares

寡婦(かふ)控除って何?シングルマザー(母子家庭)は要チェック!

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寡婦控除、忘れていませんか?

この記事では、年末調整では最もマイナーで、漏れが多い「寡婦(かふ)控除」について、ご説明します。

ご主人と離婚・死別したシングルマザーの方は、年末調整で「寡婦控除」を受けられる可能性が高いので、よくご確認ください。

これを忘れると、数万円~10万円くらい損をしている可能性があります。

寡婦控除の判定フローチャート

寡婦控除フロー
シングルマザーからスタートするフローチャートは、実は見たことがないのでけっこうがんばって作ったのですが、寡婦控除を考えるにあたっては、「未婚のシングルマザー」の話から始めなければなりません。

というのも、「寡婦(かふ)」とは、

夫と離婚または死別(生死不明含む)し、再婚をしていない女性

のことをいいます。

「未婚」・「事実婚」では、寡婦になれない

(1)未婚の場合

したがって、「未婚」の場合には、寡婦に該当しません。

どうしても「結婚(婚姻)」が大前提なのです。

この点については、保育料などに大きな影響を与えるため、市区町村によっては、「みなし寡婦」という形で、寡婦に相当する存在として、保育料の減額などをしているところもあります。

参考 横浜市 寡婦(夫)控除のみなし適用のご案内

(2)事実婚・同性婚の場合

また、この「夫」というのも、民法上の婚姻関係に基づくものですから、「事実婚」の場合には、事実婚のパートナーが亡くなったとしても、寡婦には該当しません。

近年は、同性婚(例:渋谷区のパートナーシップ証明)も注目されていますが、こちらも民法上の婚姻関係ではありません。

参考 国税不服審判所・裁決事例
寡婦控除の適用要件の一つである「夫」とは、身分法の基本法たる民法が定める婚姻関係にある男子を意味するものであるとした事例

特定の寡婦控除:35万円控除

さて、もう一度、フローチャートを出します。左から順番に行きましょう。
特定の寡婦

  1. 離婚・死別・生死不明で独身となり、再婚していない状態
  2. 扶養親族である子がいる
  3. 本人の合計所得金額500万円以下

3つすべての条件を満たすと、「特定の寡婦」として、35万円の寡婦控除を受けることができます。

1番目と2番目はそれほど難しくないかと思います。

3番目の条件は、「所得」になっているのでわかりづらいですが、「年収」でいうと6,888,889円くらいです。

そして、「扶養控除等申告書」では、真ん中に次のような欄があるので、ここの中で「3 特別の寡婦」というところの「3」に「〇」をつけます。
特別の寡婦

・・・たったこれだけなのですが、まともにやっていなくて損をしている場合があります。

ご主人が亡くなった方、離婚した方で、これから子どもとどうしていこう、という方は、この3つの条件に該当する場合が多いと思われます。

あれ? 「特定の寡婦」と「特別の寡婦」、なんか微妙に違わない?

不思議なことに、どっちも同じものをあらわしています。

特定の寡婦
参考 国税庁タックスアンサーNo.1170 寡婦控除

というわけで、気にしないで下さい。

細かいことはどうでもいいので、年末調整の時にココにチェックさえすれば、OKです。
特別の寡婦

寡婦控除:27万円控除

寡婦控除については、2種類のパターンがあります。左から2番目と3番目です。
kafu02
まずは、左から2番目です。

  1. 離婚・死別・生死不明で独身となり、再婚していない状態
  2. 扶養親族がいる(親を扶養している場合もココ) 

または、

  1. 離婚・死別・生死不明で独身となり、再婚していない状態
  2. 所得38万円以下で同一生計の子がいる

です。

必ず、「特定の寡婦」に該当するかを考えてからここに来て下さい。

つまり、このケースに該当する主な方は、

  • 年収6,888,889円を超える方
  • 子どもがいないものの親を扶養している方

となります。

次に左から3番目の場合です。
寡婦控除

  1. 死別・生死不明で独身となり、再婚していない状態
  2. 本人の合計所得金額500万円以下

この条件で注意が必要なのは、「離婚」が含まれていないということです。

一方、扶養親族の条件がないため、お子さんがいない場合や親を扶養していない場合でも、年収6,888,889円を超えなければ該当します。

シングルマザーでなくても使うことができます。

さて、「扶養控除等申告書」では、真ん中に次のような欄があるので、ここの中で「2 寡婦」というところの「2」に「〇」をつけます。
寡婦控除

ここに〇を付けるかどうかで所得税・住民税、あるいは保育料もあわせると数万円~10万円も変わる場合があるので、ご注意ください。

忘れていたら税務署に相談を

もし、昨年より前に寡婦控除(特定の寡婦控除)が使えることを忘れていた方は、過去にさかのぼってできる場合がありますので、税務署にご相談ください。

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