2017/02/190 Shares

扶養の範囲内で働いている私は生命保険料控除や住宅ローン控除ができますか?

結論:年収103万円以下ならできません!

よくご質問をいただく質問ですが、生命保険料控除や住宅ローン控除というのは、「所得税や住民税」を払う人に対して、その税金を控除する仕組みです。

したがって、結論から言えば、年収103万円以下の扶養の範囲内で働いている場合には、生命保険料控除や住宅ローン控除を受けることができないというか、そもそも「控除する税金」がありません。

もし、年収103万円超130万円以下(社会保険の扶養の範囲内)であれば、税金が発生する余地があるので、発生した分に対して控除ができます。

「控除」とは、単に「差し引く」という意味ではない!

所得税では、

  • 配偶者控除
  • 扶養控除
  • 社会保険料控除
  • 生命保険料控除
  • 地震保険料控除
  • 医療費控除
  • 住宅ローン控除
  • 寄付金控除

と、なんでもかんでも「控除」という言葉が使われています。

なぜ「控除」というか、ご存知ですか?

実は、この言葉を使うのには、理由があります。

それは、控除というのは、「ある金額から差し引く。ただし、0円以下にはならないという意味があるからです。

この、「差し引く」というのは難しくないと思いますが、重要なのが、「0円以下にならない」という意味です。

つまり、マイナスにならないのが「控除」なのです。

当然、税金が0円であれば、それ以上差し引けるものがなにもないので、0円-20万円=マイナス20万円となるのではなく、常に「0円」となるということです。

「控除」とは、だるま落とし!?

これは、例えるなら、だるま落としです。
だるま落とし

だるま落としは、1番上のだるま(達磨)が落ちないように、下にある積み木を順番に落としていく遊びです。

つまり、税金という積み木を順番に落としていくのが「控除」なのです。

だるま落とし

生命保険料控除も住宅ローン控除も、税金という積み木がないと、控除しようがないのです。

生命保険料控除は「夫」で払え!

生命保険料控除は、「支払った人」が控除できる仕組みです。

したがって、自分は年収103万円以下で税金を払わないので、生命保険料控除を受けることができないのであれば、夫の方で支払うようにしましょう。

年末調整では、夫の「給与所得者の保険料控除申告書(以下省略)」に、生命保険料控除証明書をつけて提出すると、節税になります。

住宅ローン控除は夫が払っても付け替えできません!

一方、住宅ローンを連帯債務で借りて、その返済を全部夫が払ったら、生命保険料控除と同じように、夫の方で住宅ローン控除ができないの?というご質問もよくいただくのですが、それはできません

住宅ローン控除は、年末の住宅ローンの残高に応じて、その1%(居住年によっては率が異なる人もいます)が控除できる仕組みです。

つまり、生命保険料控除と異なり、「毎月返済した住宅ローン」のことは何の関係もありません。

「年末に残った住宅ローンの残高」のことにしか、興味がないのです。

例えば、我が家だと、最初に私:妻=3:1で借りていて、現在、3,500万円が残ってますが、これを勝手に私が3,500万円全部年末の住宅ローン残高として、住宅ローン控除をすることはできません。

あくまで、私は3,500万円×3/4=2,625万円、妻は3,500万円×1/4=865万円が年末残高となります。

実際、妻が産休と育休で1年間無収入だった年は、妻の分の住宅ローン控除はできませんでした。

そして、これは翌年に繰り越すとか、そういう制度ではないので、控除できなかったら残念ながら、取り戻すことはできません。

連帯債務で住宅ローンを組むときは、夫婦平等だからといって、1:1にする方が結構多いのですが、年収の多い少ないや、奥様が産休・育休で働けない期間を考えておかないと、損をするということです。

まあ、持ち分なんて気にしなくて大丈夫ですよ。どうせ、旦那様の方が先に・・・(げふん、ごふん)。

以上、neronaでした。

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