手取り年収は税込年収の約8割!源泉徴収票と給料明細から簡単に計算する方法


手取り年収

この記事では「手取り年収」を税込年収から簡単に計算する2つの方法をご紹介します。

 

簡単な方法は、「税込年収」に80%をかける方法です。

  • 税込年収300万円⇒手取り年収240万円
  • 税込年収400万円⇒手取り年収320万円
  • 税込年収500万円⇒手取り年収400万円

 

もっと詳しく知りたいときは、「源泉徴収票」と「給料明細」から計算する方法もあります。

源泉徴収票

 

源泉徴収票(支払金額、源泉徴収税額、社会保険料等の金額)と給料明細(住民税)から次のように計算します。

 

計算方法

 ①支払金額
-②源泉徴収税額(所得税)
-③社会保険料等の金額
-1か月分の住民税×12月
手取り年収

 

この記事では、「手取り年収」を税込年収から簡単に計算する2つの方法について詳しく解説します。

 

家計管理や転職活動などで「手取り年収」を利用する場面があるので、お役に立てれば幸いです。

なお、クレジットカードの申込みや住宅ローンを組む場合の年収は、「税込年収」を利用するのでご注意ください。

関連 源泉徴収票のわかりやすい見方とチェックポイント

1つ目|ざっくり税込年収×80%で計算する方法

(1) 税込年収を「手取り年収」にする方法

私がよく使うのが次の計算方法です。

簡単な計算方法
  • 「手取り年収」=「税込年収」×80%

 

年収300万円~800万円ほどで扶養親族も3人以内なら、だいたい税込年収×75%~85%の範囲内におさまります。

 

そのため「税込年収」に「80%」をかけると、実際の「手取り年収」に近い金額が出ます。

 

例えば税込年収が500万円の人は、約400万円が手取り年収になります。

  • 500万円×80%=400万円

 

家計管理では、手取り年収は少なめに見積もった方が良いという方もいますよね。

その場合は「税込年収×70%」で手取り年収を把握すると良いでしょう。

(2) 手取り年収を「税込年収」にする方法

逆に「手取り年収」が知りたいと思ったらどうすればいいのでしょうか。

 

手取りで400万円もらえる会社に転職したいと思っても、求人票には税込年収しか記載されていませんよね。

 

その場合は手取り年収に「1.25倍」をかけましょう。

逆算する場合
  • 手取り年収×1.25=税込み年収
  • 400万円×1.25=500万円

 

500万円の税込年収があれば、手取り年収は400万円くらいになるということです。

 

「月収」も同じ考え方なので、手取り月収で25万円が欲しいなら

  • 25万円×1.25=31万2,500円

と税込月収で約31万円を目指しましょう。




2つ目|源泉徴収票と給料明細で計算する方法

もっと正確に計算する方法が「源泉徴収票」と「給料明細」から計算する方法です。

 

毎年12月か翌年1月になると会社から「給与所得の源泉徴収票」をもらいます。

「手取り年収はどこに書いてあるの?」と思った方も多いと思います。

残念ながら手取り年収は源泉徴収票だけを見ても分かりません。

 

自分で計算する必要があります。

必要なのは

  1. 支払金額
  2. 源泉徴収税額
  3. 社会保険料
  4. 1か月分の住民税

の4つの情報です。

(1) 源泉徴収票で「税込年収・所得税・社会保険料」がわかる!

源泉徴収票のうち、次の3つの金額を拾います。

源泉徴収票

  1. 支払金額=「税込年収」のこと。非課税になっている通勤手当は含まれません。
  2. 源泉徴収税額=1年間に天引きされた「所得税」の合計について、年末調整で精算し、還付(徴収)した後の金額
  3. 社会保険料等の金額=厚生年金保険料・健康保険料・雇用保険料(40歳以上になると介護保険料も)の合計

(2) 給料明細で「住民税」を見よう!

給料からは所得税(源泉徴収税額)と社会保険料のほかに、「住民税」が控除されています。

どの月でもいいので、給料明細から「1か月分の住民税」の金額を探してください。

なお、「賞与(ボーナス)」からは住民税が天引きされていないので、明細を見ても住民税の金額は書いていません。

(3) 「手取り年収」の計算方法

さて、これで手取り年収を計算するための要素はそろいました。

計算方法

 ①支払金額
-②源泉徴収税額(所得税)
-③社会保険料等の金額
-④1か月分の住民税×12月
手取り年収

 

支払金額(税込年収)から

  • 所得税(源泉徴収税額)
  • 社会保険料(厚生年金保険料、健康保険料、雇用保険料、介護保険料)
  • 住民税

が天引きされたものが「手取り年収」です。

※社会保険料等の金額には「個人型確定拠出年金(iDeCo)」も含まれます。

 

例えば

支払金額:5,134,440円
-源泉徴収税額:105,500円
-社会保険料等の金額:718,822円
-1か月分の住民税×12月:16,700円×12=200,400円
=手取り年収 4,109,718円

みたいな感じです。

5,134,440円×80%=4,107,552円なのでほぼ同じですね。




まとめ

源泉徴収票をもらったら、ご自身の「税込年収」と「手取り年収」を確認してみてください。

あわせて「税込年収」に80%をかけて近い金額になっているか確認してみましょう。

  • 税込年収300万円⇒手取り年収240万円
  • 税込年収400万円⇒手取り年収320万円
  • 税込年収500万円⇒手取り年収400万円

 

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40代共働き。書庫のある家に住んでます。お買い物情報やお得なポイント情報が好きです。年末調整や確定申告のやり方もご紹介⇒ 運営者詳細 / お問い合わせ

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