2018/01/159 Shares

持ち家派の私が「分散投資」をしても意味がないと思う簡単な理由



間違ったポートフォリオ1

「ポートフォリオ」というのは、投資の世界では、保有する資産の組み合わせをいいます。

こちらは、ある投資信託の商品を売るために紹介されていたポートフォリオです。

それによれば、例えば、100万円あったとして、

  • 日本株式:25万円
  • 日本債券:25万円
  • 外国株式:25万円
  • 外国債券:25万円

と分散投資すると、バランスよくリスクを分散できます(割合は適当にしています)。

・・・でも、本当にそうなんでしょうか?

私が疑問に思っているのは、たかだか100万円くらいの運用を分散して行っているとして、それはいったい何を意味しているのだろう、ということです。

間違ったポートフォリオ2

例えば、他に「300万円の預貯金」があるとどうでしょうか。

  • 日本株式:25万円
  • 日本債券:25万円
  • 外国株式:25万円
  • 外国債券:25万円
  • 預貯金:300万円

ポートフォリオは次のように変わります。

おや? 預貯金が入ることで、バランスが一気に崩れましたね。

しかし、このポートフォリオも正しい姿をあらわしているのでしょうか?

預貯金で銀行が「国債」を大量に買っていることを知っていれば、結局それは「日本国債」に投資してるんじゃないの?と疑問にもつことでしょう。

  • 日本株式:25万円
  • 日本債券:25万円+300万円(預貯金)
  • 外国株式:25万円
  • 外国債券:25万円

もちろん、預貯金は日常生活のために持っているので、別に日本債券に投資しているわけではないのですが、いざ日本に危機があれば、預貯金もどうなるかはわからないという意味ではリスクを負っています。

持ち家ありのポートフォリオ

しかし、我が家のような「持ち家派」の方は、もっと大きな資産を持っています。

それが「家・土地」です。不動産です。

例えば、3,000万円の家・土地を持っているとしましょう。

  • 日本株式:25万円
  • 日本債券:25万円
  • 外国株式:25万円
  • 外国債券:25万円
  • 預貯金:300万円
  • 家・土地:3,000万円

すると、ポートフォリオは次のようになります。

すると、もはや株式や債券への投資なんて可愛いものとなってしまいます。

「いやいやneronaさん、持ち家なんて『収入』を生まないんだから、一緒に比較するのはおかしいよ!」

と思われるかもしれませんが、今回は、別に収入を生むかどうかの話をしているのではありません。

分散投資の最大の目的とは、何でしょうか?

それは、「資産を大幅に失わないこと」です。

もともと、何百億円、何千億円といった財産を持っている大富豪の子孫たちが、自分たちが親から引き継いだ財産を減らさずに次の世代に受け継ぐために行うのが、分散投資の本来の姿でした。

残念ながら、昔よりも世界中がつながってしまったので、ある国で起こった金融危機が全世界に瞬く間に広がるようになったので、分散投資しても一気に財産が目減りする可能性がある時代ですが、卵を1つのカゴに盛らないことは、今でもある程度の合理性はあるといえます。

・・・まあ、それはさておき、資産を大幅に失わないという観点からは、自分が保有するすべての財産を含めるのが正しいと私は考えます。

だからこそ、分散投資を語るのであれば、持ち家派の方は、自分が持っている不動産も含めるべきです。

そうすると、持ち家派は自分の保有している財産の大部分を占める「家・土地」をどうするかこそが、大きな問題だと気づくのではないでしょうか。




繰上返済貧乏のポートフォリオ

ちなみに、繰上返済をするのは有効かといえば、投資の観点からするとちょっと疑問です。

それは、繰上返済をしすぎて繰上返済貧乏になる場合があるからですが、その異常性は、ポートフォリオを見れば一目瞭然(いちもくりょうぜん)です。

ただでさえ「家・土地」の割合が大きいのに、そこに手もとの預貯金を減らしたら、ポートフォリオは不動産に偏(かたよ)ります

これだけ超低金利なのですから、無理に繰上返済をするのではなく、手もとの預貯金を増やすことを優先すべきだと考えます(預貯金が十分貯まってから繰上返済をするのはOKです)。

この点、「住宅ローンの借換え」はポートフォリオに大きな影響を与えないので、良い方法だといえます。

個人的には生活防衛資金が生活費の半年分~2年分あると、ブラック企業から逃げ出して転職するなど、選択肢も増えるので、ますは手もとの預貯金を増やしましょう。

関連 生活防衛資金として会社員なら生活費6か月分を自営業なら1年分を貯めよう!

※投資の観点からすると、自分が住むための家・土地を買わないというのは非常に合理的ですが、それでは夢も希望もないので、持ち家派の私としては、入れて考える方法を提案しています。

自己投資ポートフォリオ

・・・しかし、実はここで終わりではありません。

確かに、家・土地は大事なのですが、誰もが実はもっと大きな財産をもっています。

それが「自分」です。

自分も非常に重要な財産です。

例えば、夫の年収が500万円、妻の年収が200万円だとします(何年か前の我が家の状況)。

夫が40年間働いたら、500万円×40年間=2億円です。

妻が30年間働いたら、200万円×30年間=6,000万円です。

  • 日本株式:25万円
  • 日本債券:25万円
  • 外国株式:25万円
  • 外国債券:25万円
  • 預貯金:300万円
  • 家・土地:3,000万円
  • 夫:2億円
  • 妻:6,000万円

ポートフォリオはこうなります。

 

「いやいや、それこそ株式・投資信託と並列にするなんて、おかしいでしょ!」

というツッコミが入ってくるかと思いますが、まあ、そうですね(笑)

金額だって、年収に年数をかけるなんて!と言われそうですが、まあ、この点についてはいろいろ考え方があるので、1番簡単な方法にしただけです。

でも、よく言いますよね。

「自己投資が1番の投資」

だと。

これが意味しているものは、資格をとったりセミナーに参加したり、自分磨きをしたりしましょう!ということではありません。

それは資格会社、セミナー会社などセールストークです。

それが、最もリターンが大きい投資だからです。

自分の健康が第一

大事なのは、40年間働き続ける環境を整えることに投資をするということです(今後はさらに伸びるでしょうが)。

例えば、新入社員でブラック企業で使い捨てにされて1年で仕事を辞めてその後、働けなくなったとしたら、残りの39年分の給料がゼロになります(実際にそういう方を見てきました)。

例えは悪いですが、不動産投資でいえば、2億円で購入したビルが1年目でいきなり破壊されて、本来もらえるはずだった39年分の家賃収入がゼロになるようなものです(しかも損害保険はかけていなかったとしたら。。。)。

つまり、自己投資すべきは「自分の肉体的・精神的健康」です。

そこにこそ、お金を使うべきではないでしょうか。

ブラック企業なら、早く逃げ出しましょう。

肉体的・精神的に健康を害する仕事なら、働き方を変えましょう。

特に、うつ病など、精神的に健康を害する方はどんどん増えています。

女性も働き続ける選択肢を!

また、女性も働き続けることが今後ますます重要になってきたのは、生涯年収で大きな差が出るからです。

よく、「103万円(あるいは130万円)までにおさえて働いた方が得ですか?」というご質問はよくありますが、これに関する私の答え決まっていて、

「年収の壁なんて気にしてはいけません」

「それより大事なのは、あなたが自分の価値を発揮して、今後も働き続けることです」

ということです。

詳細は、次に書いていますが、これもまた、「自己投資」のつの形です。

関連 年収の壁を超えろ!あなたは自分の価値に「ふた」をしてはいけない!

現代は、インターネットのおかげで従来だったら働けなかった方たちも、場所と時間を気にせずに働ける時代になりました。

決してパートやアルバイトだけが働き方ではなく、「稼ぎ方改革」をして、細く長く続けましょう。

まとめ

投資をするなら「自己投資」、ということですが、生活防衛資金(生活費の半年分~2年分)を上回るものがあるのであれば、インデックス投資や個人型確定拠出年金(手数料が低いインデックスファンドを対象に)をすることはアリだと思っています。

いずれにしても、「分散投資」のためにいろいろなところに投資をしましょうという人たちの中には、「いろいろなところに投資してくれた方が儲かる人」がセールストークでいっているだけで、あなたのポートフォリオのことなんて、全く考えてくれていません。

私はそのことに気づいてから、投資はむしろ自分の年収を増やすために「集中投資」をしています。

さあ、あなたは、今年何に投資しますか?

関連 やりたくないことをやらないために、貯金しよう!

最後までお読みいただき、ありがとうございました^^ この記事はお役に立てましたでしょうか。感想や質問、お気づきの点があれば、「お問い合わせフォーム」やコメント欄からお気軽にご連絡ください。なお、コメント欄は私の承認後に表示されます。税金計算や具体的な有利不利の判断についてはこちらから

この記事が気に入ったら
いいね ! しよう