2020年9月13日のFP2級試験、お疲れさまでした。
模範解答が公式サイトで随時情報が更新されています。
この記事ではFP2級試験の難易度・試験日・合格率について体験談をもとにご紹介します。
2020年度の試験は
- 2020年5月24日(日)※中止
- 2020年9月13日(日)
- 2021年1月24日(日)
に実施される予定です。
私は「日本FP協会」で合格し、技能検定合格証書をもらっています。
合格すると「2級ファイナンシャル・プランニング技能士」という国家資格を取得できます。
直近の模範解答はこちらから見ることができます。
次の試験に挑む方は、ぜひ実際の問題にチャレンジしてみてください。
私が合格するために使ったテキスト・問題集はこの3冊です。
2級を受けるか3級を受けるか迷っている方は、次の記事も合わせてお読みください。
関連 目指せFP3級合格!難易度・試験日程・合格率を体験談をもとにご紹介
FP2級の概要と難易度
FP2級の試験の概要は次のとおりです。
検定名 | 2級FP(ファイナンシャル・プランニング)技能検定 |
難易度 | 普通レベル |
試験月 | 毎年1月、5月、9月 |
受検資格 | 特になし |
試験内容 | 学科試験:120分 実技試験:90分 いずれも筆記 学科は選択式 実技は簡単な記述式 |
合格率 | 3割前後(選択科目による) |
合格基準 | 6割以上正解で合格 学科60点満点で36点以上 実技100点満点で60点以上 |
主催団体は
- 金融財政事情研究会(きんざい)
- 日本ファイナンシャル・プランナーズ協会(日本FP協会)
の2種類があります。
FP2級の試験範囲(学科試験)は次のように6つのテーマで幅広く出題されます。
- ライフプランニングと資金計画
- リスク管理
- 金融資産運用
- タックスプランニング
- 不動産
- 相続・事業承継
FP3級に比べるとやや難易度が上がりますが、それでも知識ゼロからでもテキストや問題集で最低限の勉強をすれば合格できます。
学科試験は与えられた選択肢から選ぶだけですし、実技試験もパターンが決まっています。
市販の問題集は基本的に「過去問」がベースになっていて、これを繰り返し解けば十分合格点に達します。
合格ラインは60%以上です。
上位者だけが合格するような試験ではなく、合格ラインを超えれば全員が合格できる試験です。
全部一気にやろうとするとやる気がなくなりますが、コツコツ自分が解ける問題を増やしていくとモチベーションも続きます。
- ライフプランニングと資金計画:10点中9点
- リスク管理:10点中10点
- 金融資産運用:10点中10点
- タックスプランニング:10点中10点
- 不動産:10点中7点
- 相続・事業承継:10点中9点
⇒ 1問1点で60点満点中55点(正解率91%)でした。
学科試験は市販のテキストと問題集(過去問)で勉強して、それほど難しい印象はありませんでした。
資産設計提案業務(日本FP協会)
⇒100点満点中92点(正解率92%)でした。
実技試験といっても具体的な事例をもとにしただけです。
パターンがある程度決まっているので問題集で実技試験の出題パターンを確認し、試験で慌てないようにすれば時間内に十分解けます。
逆に言えばテキストを少し読んで過去問を全く解かない状態では合格からは遠いといえます。
問題集を最低2回、できれば3回解けば、ある程度パターンが身につくと思います。
FP2級の試験日程
FP2級は毎年1月・5月・9月と年3回のチャンスがあります。
きんざいも日本FP協会も同じ日に行われます。
▼2020年5月24日 ※中止
受検申請書請求期間 | 2020年2月3日~3月26日 |
受検申請受付期間 | 2020年3月12日~4月2日 |
受検票発送日 | 2020年5月7日 |
試験日 | 2020年5月24日 |
合格発表日(予定) | 2020年6月30日 |
▼2020年9月13日
受検申請書請求期間 | 2020年6月1日~7月21日 |
受検申請受付期間 | 2020年7月6日~7月28日 |
受検票発送日 | 2020年8月27日 |
試験日 | 2020年9月13日 |
合格発表日(予定) | 2020年10月23日 |
▼2021年1月24日
受検申請書請求期間 | 2020年10月1日~11月24日 |
受検申請受付期間 | 2020年11月10日~12月1日 |
受検票発送日 | 2021年1月6日 |
試験日 | 2021年1月24日 |
合格発表日(予定) | 2021年3月6日 |
いずれも試験日の2か月くらい前が受検の申込み期間になります。
予備知識があれば1週間の勉強で合格する方もいます。
しかし確実に合格するためには2~3か月前から少しずつ勉強を始めることをおすすめします。
私も3か月前から1日1時間ずつ90時間ほど勉強しました。
目安としては60~100時間程度の勉強時間が必要と考えます。
各日程の学科・実技の試験時間と受検手数料
午前の学科試験も午後の実技試験もきんざい・日本FP協会ともに同じ時間に行われます。
ただし実技試験については「内容」が異なります。
FP3級では実技試験は60分でしたが、FP2級は90分と30分長くなっています。
受検手数料もFP3級は合計6,000円でしたが、FP2級は合計8,700円です。
【きんざい】
区分 | 内容 | 試験時間 | 受検手数料 |
学科 | 共通 | 10:00~12:00 | 4,200円 |
実技 | 個人資産相談業務 中小事業主資産相談業務 生保顧客資産相談業務 損保顧客資産相談業務 |
13:30~15:00 | 4,500円 |
※中小事業主資産相談業務:9月・1月のみ
※損保顧客資産相談業務:9月のみ
【日本FP協会】
区分 | 内容 | 試験時間 | 受検手数料 |
学科 | 共通 | 10:00~12:00 | 4,200円 |
実技 | 資産設計提案業務 | 13:30~15:00 | 4,500円 |
参考:試験日程|日本FP協会
FP2級の学科・実技試験の合格率
学科試験の合格率
試験月 | きんざい | 日本FP協会 |
2019年5月 | 20.88% | 40.17% |
2019年9月 | 20.97% | 43.42% |
2020年1月 | 28.81% | 41.86% |
学科試験は両者とも全く同じ問題が出題されているはずなのに、
- きんざいの合格率:2~3割前後
- 日本FP協会の合格率:4~5割前後
です。
きんざいは金融機関や会社の団体申込みで利用されることが多く、あまり勉強せずに受検している人がいる可能性があります。
ちなみに入門者レベルのFP3級は
- きんざいの合格率:6割前後
- 日本FP協会の合格率:8割前後
です。
FP2級だと合格率がぐっと下がりますが、FP3級と違って合格するにはちゃんと勉強する必要があります。
そのため、勉強時間が少ないまま試験に臨んだ場合には合格基準に届かないからではないかと考えます。
実技試験の合格率
実技試験は5つの選択肢があります。
- きんざい:個人資産相談業務
- きんざい:中小事業主資産相談業務
- きんざい:生保顧客資産相談業務
- きんざい:損保顧客資産相談業務
- 日本FP協会:資産設計提案業務
市販の問題集の多くは
- 1番目のきんざいの「個人資産相談業務」
- 5番目の日本FP協会の「資産設計提案業務」
を対象になっていることからわかるように、受検者もこの2種類のどちらかがほとんどです。
試験月 | きんざい | 日本FP協会 |
2019年5月 | 個人25.77% | 資産 62.65% |
2019年9月 | 個人31.72% | 資産 62.63% |
2020年1月 | 個人33.13% | 資産 62.61% |
こちらも日本FP協会の方が合格率は高いですね。
FP2級のおすすめテキスト・問題集
私が合格するために使ったテキスト・問題集はこの3冊です。