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医療費控除とセルフメディケーション税制はどっちが有利?国税庁の判定シミュレーター

「通常の医療費控除」と「セルフメディケーション税制」は選択制のため、両方を重複して利用することはできません。

そのため、医療費もあるしドラッグストアで買ったセルフメディケーション税制対象商品がある場合には、自分でどっちが有利かを選択して確定申告する必要があります。

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12月1日に国税庁の「平成29年分 確定申告特集(準備編)」が公開されましたが、この中に「医療費控除とセルフメディケーション税制の減税額等を試算できます」というシミュレーションができるコーナーがあったので、実際に利用してみました。

医療費控除とセルフメディケーション税制はどっちが有利?

シミュレーション

※ 計算された減税額等は、あくまでも概算です。実際の減税額等は、他の所得及び所得控除の金額等により異なります。

源泉徴収税額が0円の場合は、減税額に金額があったとしても、還付される金額は、ありません。

計算された減税額等は概算のため、申告書を作成する方は、「確定申告書等作成コーナー」をご利用ください。

シミュレーションはあくまで「概算(ざっくり)」ですが、難しい計算が苦手という方は十分だと思います。

試しに3パターンやってみました。

1.両方できる場合

前提は下記のとおりです。

  1. 平成29年分の給料:500万円(手取ではなく税金や社会保険料を控除する前の総支給額)
  2. 配偶者控除の対象になる人:有
  3. 扶養控除の対象になる人:0人
  4. 医療費:12万円
  5. セルフメディケーション税制対象医薬品費用:2万円

すると、計算結果はこのとおりです。

シミュレーション2

通常の医療費控除が約2,000円、セルフメディケーション税制が約800円の得になります。

結果として、通常の医療費控除でやった方が良いということですね。

【1】通常の医療費控除(10万円を超えないと使えない)

医療費12万円-10万円=2万円の所得控除

【2】セルフメディケーション税制(1.2万円を超えないと使えない)

医薬品費2万円-1.2万円=8,000円の所得控除

所得税率は約10%くらいと想定してそれぞれに税率をかけると、

【1】通常の医療費控除

2万円×約10%=約2,000円

【2】セルフメディケーション税制

8,000円×約10%=約800円

とシミュレーションの結果に一致します。

実際にはさらに「住民税」もあるので、所得税率10%+住民税率10%=20%をかけて、4,000円と1,600円の節税になります。

2.年間医療費が10万円以下の場合

1番目とほぼ同じ前提で、医療費だけ「9万円」にしてみました。

シミュレーション3

すると、医療費控除は10万円以下だと使えないので、比較するまでもなくセルフメディケーション税制で申告することになります。

3.年間医療費が10万円以下でもできる場合

さて、最後に医療費が10万円以下だとしても、医療費控除をする人を選ぶとできる場合があります。

例えば、次の例では医療費が9万円です。

シミュレーション5

医療費控除にはもう1つ基準があって、「その年の総所得金額等が200万円未満の人は、総所得金額等の5%の金額」を上回れば、医療費控除ができるというものです。

難しいと思いますが、要するに、年収310万円以下なら検討の余地ありというところです。

年収310万円
所得199万円×5%=99,500円

年収250万円
所得157万円×5%=78,500円

年収200万円
所得122万円×5%=61,000円

年収150万円
所得85万円×5%=42,500円

詳細は次の記事に書いているのでお読みください。

関連 年間10万円以下でも医療費控除ができる共働き世帯の裏ワザ

なお、医療費が10万円を超える場合でも、共働き世帯の場合は確定申告をする人によって結果が異なる場合があります。

関連 10万円超でも医療費控除を「年収の高い人」がやると損をする場合

まとめ

セルフメディケーション税制がはじまってなんだかややこしくなりましたが、少しでも節税になることを祈っております。

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