2018/10/124 Shares

国税クレジットカード納付は損?1%を超える手数料に注意!

国税クレジットカードお支払サイト」では、所得税や贈与税、法人税などの国の税金についてクレジットカードで簡単に税金を納付することができます。

出典:国税クレジットカードお支払サイト

主に、次のような税金が対象となります。

  • 所得税
  • 相続税
  • 贈与税
  • 消費税
  • 法人税
  • 地方法人税

個人(個人事業者)の場合は、所得税と贈与税あたりが中心になるでしょうか。

※住宅ローン控除や医療費控除、ふるさと納税で還付になる方にとっては関係のない話です。

さて、ときどき国税クレジットカード納付について説明しているサイトやブログを見ていて気になるのは、

手数料は1万円ごとに82円の手数料がかかるので、還元0.82%を超えるクレジットカードがおすすめです!

と書かれているです。

しかし実際の決済手数料は、最小0.82%~最大1.62%です。

  • 税金10,000円+手数料82円=計10,082円(0.82%)
  • 税金10,001円+手数料164円=計10,165円(1.64%
  • 税金20,000円+手数料164円=計20,164円(0.82%)
  • 税金20,001円+手数料246円=計20,247円(1.23%)
  • 税金30,000円+手数料246円=計30,246円(0.82%)
  • 税金30,001円+手数料328円=計30,329円(1.09%)

したがって、例えば還元率1%の楽天カードで支払っても赤字になる場合があるのです。

   \楽天カード公式サイト/

楽天カード
⇒ 楽天カード公式サイト楽天カード

この記事では、国税のクレジットカード納付のメリットと注意点について説明します。


クレジットカード納付の3大メリット

まずはそもそも税金をクレジットカードで納付するメリットは何?というところからいきましょう。

1.支払い時期を遅らせることができる。

クレジットカード納付は、納付期限内に「国税クレジットカードお支払サイト」で手続きを完了していれば、クレジットカード利用代金の引き落とし日が後になっても問題ありません。

例えば、所得税や贈与税の確定申告の場合、3月15日までに現金で納税する必要があります。

一方、クレジットカード納付なら、3月15日までに手続きを完了していれば、引落し日が4月や5月になっても問題ありません。

つまり、その分だけ、支払い時期を遅らせることができます。

ちなみに「振替納税」という制度を利用すれば、所得税の場合、4月20日前後なので、似たような効果がありますが、クレジットカードの締め日によっては5月支払いになる場合もあるかもしれません。

また、分割払いやリボ払いもできます(個人的にはリボ払いはおすすめしません!)。

税金を分割して納付するのは面倒な手続きを踏まないといけないのですが、クレジットカードを使うと分割払いができる点は、ちょっとすごいです(ただし、カード自体に余計な手数料がかかることが多いので、要注意です)。

Q2-18 クレジットカード利用代金の支払回数は選べますか。

(答)

お支払は、一括払い・分割払い(3回、5回、6回、10回、12回)又はリボ払いの中からお選びいただくことができます。

なお、分割払い又はリボ払いの場合は、利用額に応じた決済手数料に加えて、各カード会社の定める手数料が発生する場合がありますので、あらかじめカード裏面に記載されているカード会社へお問い合わせください。

※ご利用されるクレジットカードにより、支払方法が選択できない場合がありますので、ご注意ください。

出典:クレジットカード納付のQ&A|納税証明書及び納税手続関係|国税庁

2.夜中でも休日でも24時間納税ができる。

意外と便利なのが、「国税クレジットカードお支払サイト」がメンテナンスをしていない限り、いつでもネットから納税ができる点です。

Q1-2 夜間や休日も利用できますか。(平成29年6月12日更新)
(答)

クレジットカード納付は夜間休日を問わず、24時間いつでもご利用が可能です。

なお、e-Taxからアクセスする方法によりクレジットカード納付を利用する場合は、e-Taxの利用可能時間内に限り、ご利用が可能です。

※メンテナンス作業等でご利用いただけない時間が生じる場合がありますので、あらかじめご了承ください。

出典:クレジットカード納付のQ&A|納税証明書及び納税手続関係|国税庁

現金の場合、銀行や税務署に行かないといけませんが、平日の日中が基本です。忙しくてそんなことやってられないという場合にも、クレジットカードで簡単に納税ができます。

なお、後日銀行口座から引き落とされる「振替納税」を行うのもよいでしょう。

3.クレジットカードのポイントが貯まる。

クレジットカードのポイントは(たいてい)貯まります!

Q1-6 クレジットカードのポイントはつきますか。

(答)

ポイントについてはカード会社の会員規約に基づきますので、カード裏面に記載されているカード会社へお問い合わせください。

出典:クレジットカード納付のQ&A|納税証明書及び納税手続関係|国税庁

なんで「たいてい」と書いたかというと、クレジットカード会社が「税金の支払いにはポイントつけたくない」といったら貯まらないからです。

そのため、厳密にはどのカードが対象になるかはカード会社に確認しないとわかりませんが、たいていのクレジットカードはポイントたが貯まるので、メリットに入れておきます。




クレジットカード納付の注意点

一方、クレジットカード納付の最大の注意点は、決済手数料がかかる点です。

Q1-4 決済手数料とは何ですか。

(答)

決済手数料とは、クレジットカード納付をご利用になる場合、納付される税額に応じて、国税庁長官が指定した民間の納付受託者が決定するものであり、納付税額とともにお支払いいただく必要があります。

なお、決済手数料は、国の収入になるものではありません

※ 決済手数料は納付税額が最初の1万円までは76円(消費税別)、以後1万円を超えるごとに76円(消費税別)を加算した金額となります。

なお、お支払いいただく決済手数料については、「国税クレジットカードお支払サイト」において、シミュレーション計算が可能ですので、ご活用ください。

出典:クレジットカード納付のQ&A|納税証明書及び納税手続関係|国税庁

クレジットカード納付は無料ではできません。

必ず手数料がかかります。

76円は税込みで82円です。

これは国の収入ではなく、「サイトの運営者」に入ることになります。

問題はここからです。

例えば「1万円」の税金を納付するために必要な決済手数料は「82円」です。

82円÷1万円=0.82%

1万100円の税金の決済手数料は164円です。

※税金は通常100円未満切捨なので、1万円の次は1万100円とします。

164円÷1万100円≒1.62%

・・・そうです。

常に0.82%の手数料ではなく、1万円ごとに82円の手数料なのです。

1万円を1円でも超えたら82円が加算され、その繰り返しです。

あるサイトやブログでは、そこをちゃんと説明していないので、還元率0.82%を超えるクレジットカードなら赤字にならないと説明してますが、そうではありません。

還元率1%でも税金の金額によっては赤字になる可能性があるのです。

・・・まあ、金額が大きくなればなるほど、だんだん0.82%に近づいてきます。

902円÷100,100円=0.9%




まとめ

実際の支払いについては、法人税の例ですが、次の記事をご覧ください。

関連 法人税を「国税クレジットカードお支払いサイト」で支払う手順と注意点

クレジットカード納付について説明しましたが、クレジットカードの還元率が高くない場合には、後日銀行口座から引き落とされる「振替納税」を選択したり、手数料がかからない「電子マネーnanacoの裏技」を選択するのもありかと思います。

なお、電子マネーnanacoの裏技については、金額の制限(最大でも25万円まで)があり、税務署で所得税や贈与税の「バーコード付きの納付書(コンビニ納付用)」を発行してもらう手間がかかるので面倒ですが、ご興味がある方は次の記事をお読みください。

関連 nanacoとクレジットカードで税金や公共料金を節約するために気をつけること

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税金計算や扶養の具体的な有利不利の判断についてはこちらから

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