2017/06/052 Shares

なぜ私の給料が低いの?必ずしも給料と能力が比例しない3つの理由

私は税理士業界で長年仕事をしていました。なぜ税理士業界にいたかというと、税理士になりたかったわけではなくて、いろいろな会社のことを知りたかったからです。

それから実際にいろいろな会社を見てきて、1つ腑(ふ)に落ちたことが今回のタイトルです。

それは、必ずしも給料と能力が比例しないという点です。

労働者

どういうことでしょうか?

その3つの理由について、書くことにします。


1.給料が低い「業界」を選んでいませんか?

給料を高くしたいと思ったら、給料が高い業界に行きましょう。

それは、「儲かっている業界」です。

業界全体が成長していれば、当然、給料も高くなります。

逆に斜陽(しゃよう)産業、つまりこれからどんどん衰退していく業界では、残念ながら、個人の能力どころか会社の力でもどうしようもありません。

特に「労働集約的な業界」は労働時間のわりに給料が低いです。

昔から「建設業」は低賃金ですが、受託開発メインの「IT業」も同じ傾向にあります。

また、最近話題のクロネコヤマトさんなどの「運輸業」、そして常に人材不足の「介護業」もそうですね。

人が動かないと仕事にならない業種は、どうしても売上に占める人件費の割合が大きく、売上の最大化のためには人を増やすのが必須となり、非効率的です。

・・・この点、「税理士業界」も低賃金の代表選手といえます。

さらに「外食産業・飲食店業」のように、人件費ももちろんですが、原価が「生もの」で日持ちしない業種もコストが高くなりがちで利益が残りにくく低賃金です。

逆に労働集約的なのに稼いでいる「コンサル業界」は、そもそも1人あたりの売上というか単価がめちゃくちゃ高いので、1億円プレイヤーがいても問題ないくらい儲かってます(ただし非常に厳しい業界です)。

また、メガバンク・生命保険・損害保険・証券会社などの「金融業」、テレビ局や新聞社・ドコモ・au・Softbankなど「情報通信業」、「製薬業」などは業界内に会社がたくさんなく競争が起こりにくい寡占(かせん)状態なので、商品の単価も高く、給料も高くなりがちです。

実は、私の身内にもこの中のある業界にいるので、入社当初から給料が高くびっくりしました。福利厚生まで含めるとかなりの金額になります。

それは、個人の能力というよりも、「儲かっている業界」にいるから給料が高いのです。

2.給料が低い「会社」を選んでいませんか?

「いやいや、儲かっている業界にいるけど、うちの会社の給料は低いよ」とか、「儲かっていない業界にいる割にはけっこう給料もらっているけど」と逆のことを思われた方も多いと思います。

それは、前者は「給料が低い会社」にいるから、後者は「給料が高い会社」にいるからといえます。

なぜ同じ業界にいるのに給料が高かったり、低かったりするのかといえば、それは「会社の業績」に関係があります。

まず業界の中でどのような位置にいるのかによって、儲かり方が異なります。

業界1位なら「利益」も高い傾向にあります(戦略次第ですが)。

利益が高ければ、「給料として分配できる原資」も増えます。

一方、業界の中でも下の方にいると、既に大手に利益を抜かれた後の仕事をしていたりして、結果的に「給料として分配できる原資」が少ない場合があります。

私は長年、実際の中小企業を見てビジネスモデルを研究してきましたが、優良企業は同じ業界内でも利益率の高い良い仕事をしています。

やはりそういうところは中小企業なのに給料が良かったです。

また、意外と気づかれていない優良企業は、優良な不動産をたくさん所有しています。

衰退した産業だとしても、過去に儲かっていたときに都市部に優良な不動産を購入した会社は、他の成長企業にビルを貸して、毎月定額の家賃収入をもらっています。

まあ、実質的には不動産賃貸業になっているわけですが、従業員の給料は意外と良かったりします。

なぜなら、毎月安定収入があるので、「給料として分配できる原資」が多いからですね。

それは、個人の能力というよりも、「儲かっている会社」にいるから給料が高いのです。

3.給料が低い「職種」を選んでいませんか?

最後は職種です。

職種とは、仕事の種類のことですね。

例えば、

  • 営業職
  • 経理職
  • 人事職
  • 専門職

など、仕事の内容によって分けられます(本当はもっといっぱいありますが、省略します)。

大きな企業では部署名でハッキリと職種が区切られていると思います。

今までいろいろな会社を見てきましたが、例えば「営業職」と「経理職」を比べた場合、給料が高くなりがちなのは「営業職」でした。

これは営業職の方が業績を考慮したボーナス、そもそも残業が多くて残業手当がつきやすいなどいろいろ理由がありますが、仕事の中身からそういう給料になっています。

決して、営業職をやっている人の方が能力が高いとかそういう話ではなくて、売上をアップするために直結した仕事をしているため、給料が高くなりやすい職種だということです。

それは、個人の能力というよりも、「儲かっている職種」についているから給料が高いのです。

給料=「給料として分配できる原資」の大小

さて、3つの理由を見てきましたが、納得した人もそうでない人もいて賛否両論だと思います。

ただ、私がなぜこのような結論に至ったのかという1つの大きな背景をお伝えすると、中小企業の中には給料が年収1億円の人がいて非常にびっくりした経験があるからです。

上場企業でも億を超える人は少ないのに、どうして中小企業で年収1億円なのかととても興味があって調べました。

もちろん、ご本人の能力もあるかもしれませんが、それ以上に、

  1. 儲かっている業界にいる
  2. 儲かっている会社にいる(利益率が高い会社)
  3. 儲かっている職種である(というか経営者)

というわけです。

一方で、どんなにがんばっても年収が200万円の方もいます。

もちろん、ご本人の能力もあるかもしれませんが、それ以上に、

  1. 儲かっていない業界にいる
  2. 儲かっていない会社にいる
  3. 儲かっていない職種である

というわけです。

では、年収1億円の人と年収200万円の人を比べて、能力が50倍も違うのでしょうか?

どんな能力を比較するかにもよるかもしれませんが、個人的には50倍はさすがにありえないと思いました。

給料が高いか低いかは、その人の能力というよりも、それ以前に「給料として分配できる原資」が一体どれだけあるのかによる、というのが私の結論です。

「転職」で考えなければならないこと

給料として分配できる原資が少なければ、どんなにがんばっても給料は上がりません。

では、給料として分配できる原資を増やすには、どうすればいいでしょうか?

既に就職している場合には、1番わかりやすいのは「転職」ですね。

  1. 儲かっている業界に転職する
  2. 儲かっている会社に転職する
  3. 儲かっている職種に転職する

ちなみに、私の父親は転職回数4回でしたが、転職するたびに給料が増えるパターンでした(通常は下がるパターンなので良い転職です)。

なぜなら転職するたびにこの3つの条件に当てはまる業界・会社・職種になっていたからです。

最後は営業職でしたが、社会人になって初めて父親の年収を知ったときの衝撃は計り知れず、絶対に超えるのは無理だと思いました。

私の父親自身も、

「自分の能力が他の営業マンより2~3倍高いとは全く思っていないが、たまたま給料が高いところにいることができてラッキーだった」

と言っていたことがありました。

でも、その給料が高いところにいることが、非常に重要なのだと気づきました。

転職が無理なら「副業」や「投資」を

しかし、現在の仕事から簡単に転職できないという方も多いことでしょう。

むしろその方がふつうです。

例えば、「営業職」になったら給料が高くなることがわかっていても、経理職の自分には向いていないのに無理に営業職になっても逆に仕事をやめてしまったら意味がありません。

そういう場合は、今の仕事をつづけながら「副業」や「投資」を検討することになります。

日本の方向性として、副業や投資をする人は今後もどんどん増えていくことでしょう。

まとめ

まず、自分の今の仕事について1度考えてみましょう。

  1. 儲かっている業界なのか?
  2. 儲かっている会社なのか?
  3. 儲かっている職種なのか?

「自分の能力」を考える前に、この3つを考えましょう。

もし儲かっていない業界・会社・職種にいるのであれば、給料が低いのは「自分の能力」の前に、「自分を取り巻く環境」に問題があります。

それお改善するために転職をするときも、転職先が儲かっていない業界・会社・職種ではないか、必ずチェックをしましょう。

自分の能力は、その次です。

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