2018/12/0320 Shares

【年末調整】個人型確定拠出年金(iDeCo)は小規模企業共済等掛金控除!書類の書き方の注意点

この記事では、「個人型確定拠出年金(iDeCo:イデコ)」の掛金を払っている方を対象に、平成30年分の年末調整の書類の書き方について解説しています。

個人型確定拠出年金については、平成30年分 給与所得者の保険料控除申告書を使います。

小規模企業共済等掛金控除

個人型確定拠出「年金」とあるので、国民年金や国民年金基金と同じように「社会保険料控除」の欄に書きたくなるかもしれません。

しかし結論から言えば、小規模企業共済等掛金控除」の欄に書きます。

※年末調整関連の書類の書き方についても解説しています。

関連 平成30年分保険料控除申告書の具体的な書き方と記入例を徹底解説


1.個人型確定拠出年金でも「給与天引き」なら申請不要!

確定拠出年金には種類があります。

年末調整で書類に記載が必要なのは「本人が自分で支払っている場合」です。

例えば会社が給料から天引きしている場合(事業主払込)には、会社が金額を把握しています。

厚生年金保険料と同じように書かなくても年末調整の計算が可能です。

ただし、年末調整の際に控除が漏れている場合もたまにあるので、年末調整の結果で個人型確定拠出年金の分も控除されているか確認しましょう。




2.個人型確定拠出年金の「控除証明書」はいつどこから届く?

毎年10月(遅くとも11月)の間に国民年金基金連合会から年末調整に必要な書類として「小規模企業共済等掛金払込証明書」が届きます。

「合計金額」に書かれている「80,000円」が私の控除の対象となります。

なお、届かなかった場合や再発行も含めて詳しくは次の記事をお読みください。

関連 個人型確定拠出年金(iDeCo)の「小規模企業共済等掛金払込証明書」はいつ届く?




3.個人型確定拠出年金は「小規模企業共済等掛金控除」の欄に書こう!

年末調整で配られる書類のうち「平成30年分 給与所得者の保険料控除申告書」に個人型確定拠出年金の金額を記載します。

4つに分かれていますが、「確定拠出年金法に規定する個人型年金加入者掛金」の欄に金額を記載します。

個人型確定拠出年金

平成30年中に支払った掛け金の金額を書きます。

例えば、月1万円ずつ払っていて年間12万円なら「120,000円」と書きます。




4.なぜ小規模企業共済等掛金控除なのか?

国民年金と同じ「年金」とあるのに、なぜ書く欄が違うの?という点ですね。

社会保険料控除の対象は、

  • 国(国民年金、厚生年金)
  • 市町村(国民健康保険、介護保険)

が運営するものです。

次の保険料や掛金が控除の対象となります。

  • 国民年金の保険料
  • 厚生年金保険の保険料
  • 国民健康保険の保険料
  • 健康保険の保険料
  • 介護保険料
  • 国民年金基金の掛金

実は1952年(昭和27年)に「社会保険料控除」が導入される前には、全額控除の対象にしていいのかと問題になったことがありました。

しかし強制的に払わなければならない点から全額が控除の対象となりました(国民年金基金は今も任意ですが)。

一方、小規模企業共済等掛金控除は、もともと「小規模企業共済掛金」のために設けられた別の控除です。

小規模企業共済は、個人事業主や中小企業の役員の退職金目的で加入します。

そのあと種類が増えました。

  • 小規模企業共済(個人事業主や中小企業の役員)
  • 企業型確定拠出年金
  • 個人型確定拠出年金
  • 心身障害者扶養共済

当初は小規模企業共済を生命保険料控除の対象とする案もあったようです。

「いや、これ、生命保険じゃなくて社会保険に近いよね」ということで、1967年(昭和42年)に「小規模企業共済掛金控除」という名称で控除が設けられました。

その後で追加された個人型確定拠出年金も企業型確定拠出年金もそうですが、これらは払うか払わないかは「任意」です。

5.小規模企業共済等控除と社会保険料控除の最大の違い

社会保険料控除には「保険料を負担することになっている人」という欄があります。

社会保険料控除

社会保険料控除は

  • 本人
  • 生計を一にする配偶者
  • 生計を一にする親族

の社会保険料を支払った場合に対象になるからです。

例えば、大学生の子どもの国民年金保険料を代わりに支払っている方もいるでしょう。

それも支払った本人が控除できます。

一方、小規模企業共済等掛金控除は「本人」の掛金しか控除できません。

平成29年から専業主婦も個人型確定拠出年金に加入できるようになりました。

しかし、妻の「個人型確定拠出年金」はあくまで妻しか控除ができません。

専業主婦だから節税できないので夫の方で控除できないか、という質問がよくありますが、できないのです。

そのため、別の制度として欄を分けているのではないかと考えます。

まとめ

個人型確定拠出年金の控除証明書は毎年10月から11月に送られてくるので、なくさないように保存しましょう。

控除証明書の貼り方については、次の記事を参考にしてみてください。

関連 【年末調整】添付書類の貼り方は?のり・セロハンテープ・ホッチキスのどれが正解?

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