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老後は既に始まっている!今からすべきお金・健康・人間関係のこと

老後に必要なものの1つは「お金」です。

30代の私にとっても無視できることではありません。

テレビや雑誌を見ていても、「3000万円必要です!」「1億円必要です!」「いや1500万円でOKです!」とみんな本当に好き勝手に言っているのですが、職業柄、10年以上にわたって60代から90代までの方のお金について見ていて思ったことは、「お金さえあればOK」ではないということです。


「健康」が大事

京都旅行

「健康だったらもっと旅行に行けたんだけどねえ」

旅行が趣味のAさん(女性)とは仕事で長いお付き合いをさせていただきました(以下、いろいろとぼかして表現しているので、すべて真実とは限りません)。

健康を崩してからは、過去に行った旅行の写真を眺めるのが精一杯でした。

「あのときは主人とベトナムに行って楽しかったね」

「仙台に会社のみんなと社員旅行で行ったときはこんなことが起こってね」

老人ホームの狭い一室には、Aさんの大事なアルバムが大切にしまわれています。1つ1つのアルバムには、写真と切符や入場券といった旅の思い出が挟(はさ)み込まれていました。

「お金はそりゃあ大切だけど、それは『健康』が大前提だよねえ」

とAさんから言われて、私は何も返す言葉が見つかりませんでした。

何度か手術をしていたので、口癖は、「早く楽になりたいね」でした。

高齢になってから気をつけるよりも、若いときから気をつけていれば、医療費も介護費用も少なくて済んだわけですが、Aさんは毎月毎月通帳を見ながらため息をついていました。

「人間関係」が大事

人間関係

Aさんはいつになくうれしそうに話をしているので聞いてみると、かつて会社にいた社員からハガキをもらったとのことでした。

「たったハガキ1枚でもうれしいねえ。あの頃を思い出すねえ」

健康と同じくらい、人間関係は大事です。

夫婦の関係、親子の関係。もっと広く、友人や隣近所との関係などなど。

あるいは、仕事でのつながりや趣味のつながりも。

老後にいかに良い人間関係を持ち続けるかは大事だよ、とAさんは言っていました。

確かにお金があれば、それなりに暮らすことはできる。

・・・でも、とAさんは続けます。

「どこが楽しいんだよ、こんな生活。長生きするもんじゃないねえ」

老後は、既に始まっている。

老後

「いいかい。○○さん(←私の名字)。これだけは知っておいた方がいいよ」

一緒に食事をしながら、Aさんが神妙な面持ちでしゃべりはじめました。

老後は、既に始まってるんだよ

「どういうことですか?」

「私はずっと会社の経営を手伝ってたから定年とかなかったけど、例えば60歳になって退職したら、それからは老後ですよ、とか、そういうことじゃないわけだよ」

「・・・」

「あなたはまだ30代だから老後なんてずっと先のことだと思ってるかもしれないけど、違うんだわね」

「それは、今の自分が老後につながってるってことですか?」

「そうだね。生まれたときから死ぬまで1本につながってるわけだよ」

老後は既に始まっていて、お金も健康も人間関係も、今の自分次第ということが、Aさんが言いたいことでした。

「あの頃、健康に気をつけて仕事をしていたらね・・・まあ、今さら言っても何もかも遅いんだけど」

まとめ

老後のお金も大事、健康も大事、人間関係も大事、そんなことは言われなくてもわかっているかもしれません。

しかし、大事なのは、その老後のお金・健康・人間関係というのは、今、「現在進行形」でじわじわと作っているということです。

あるいは、じわじわと壊しているのかもしれません。

私は最後に、Aさんに聞いてみました。

「老後にお金がなかったらどうしてました?」

「そりゃ、国の厄介になるか、親せきに頭下げてでもなんとかするしかないねえ。まあ、何とかなると思っていれば大丈夫よ。日本にいる限りは簡単には死なせてくれないからね」

さすが、経営者として今までいろいろな苦労をした人だ、と思いつつ、でも、特別なことではないか、と思い直しました。

老後のお金・健康・人間関係が大事だといっても、今後のことなんてどうなるかわからないわけです。

老後のお金が不安だと言って暗い顔をしても、何も解決しません。

だからそんなものを不安がるより、「何とかなる」と思って生きていく覚悟を持つことこそ、1番老後のためになるのではないかと考えています。

その上で、老後のお金・健康・人間関係を、今から大切にしていくわけです。

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