2017/11/021 Shares

扶養の範囲内で働いている場合にも生命保険料控除や住宅ローン控除ができるか

生命保険料控除や住宅ローン控除というのは、「所得税や住民税」を払う人に対して、その税金を安くする仕組みです。

したがって、結論から言えば、年収103万円以下の所得税の扶養の範囲内で働いている場合には、生命保険料控除や住宅ローン控除を受けることができないというか、そもそも「安くする税金」がありません

一方、年収103万円超130万円以下(社会保険の扶養の範囲内)であれば、税金が発生する余地があるので、発生した分に対して控除ができます。

「控除」とは、「安くする」という意味

所得税では、

  • 配偶者控除
  • 扶養控除
  • 社会保険料控除
  • 生命保険料控除
  • 地震保険料控除
  • 医療費控除
  • 住宅ローン控除
  • 寄付金控除

と、なんでもかんでも控除という言葉が使われています。

なぜ「控除」というか、ご存知ですか?

実は、この言葉を使うのには、理由があります。

それは、控除というのは、「ある金額から差し引く。ただし、0円以下にはならない」という意味があるからです。

この、「差し引く」というのは難しくないと思いますが、重要なのが、「0円以下にならない」という意味です。

つまり、マイナスにならないのが「控除」なのです。

当然、税金が0円であれば、それ以上差し引けるものがないので、0円-20万円=マイナス20万円となるのではなく、常に「0円」となるということです。

「控除」はだるま落としに似ている!

これは、例えるなら、だるま落としです。
だるま落とし

だるま落としは、1番上のだるま(達磨)が落ちないように、下にある積み木を順番に落としていく遊びです。

つまり、税金という積み木を順番に落としていくのが「控除」なのです。

だるま落とし

しかし、生命保険料控除も住宅ローン控除も、税金という積み木がないと、控除しようがないのです。

生命保険料控除は「夫」で払え!

生命保険料控除は、支払った人が控除できる仕組みです。

したがって、自分は所得税の扶養の対象で年収103万円以下で税金を払わない場合は、生命保険料を夫の方で支払うようにしましょう。

年末調整では、夫の「給与所得者の保険料控除申告書」に、生命保険料に関する明細を書いて、「生命保険料控除証明書(妻の分)」をつけて提出すると、夫の方で節税になる場合があります。

住宅ローン控除は夫が払っても付け替えできません!

一方、住宅ローンを連帯債務で借りてその返済を全部夫が払った場合はどうなるのでしょうか?

「生命保険料控除と同じように、夫の方で住宅ローン控除ができないの?」という疑問もあると思いますが、残念ながらそれはできません

住宅ローン控除は、その人が負担する年末の住宅ローンの残高に応じて、その1%(居住年によっては率が異なる人もいます)が税金から直接控除できる仕組みです。

つまり、生命保険料控除と異なり、「毎月返済した住宅ローン」のことは何の関係もありません。

「年末に残った住宅ローンの残高」のことにしか興味がないのです。

我が家の場合、最初に私:妻=3:1で借りていて、現在、約3,300万円が残ってますが、これを勝手に私が約3,300万円全部年末の住宅ローン残高として、住宅ローン控除をすることはできません。

  • 私:3,300万円×3/4=2,465万円
  • 妻:3,300万円×1/4=825万円

が年末残高となります。

実際、妻が産休と育児休業で1年間無収入だった年は、妻の分の住宅ローン控除はできませんでした。

そして、これは翌年に繰り越すとか、そういう制度もないので、控除できるほど支払っている税金がないからといって、後から取り戻すこともできません

連帯債務で住宅ローンを組むときに「夫婦平等」だからといって1:1にする方が結構多いのですが、年収の多い少ないや、奥様が産休・育児休業中で働けない期間を考えておかないと、後で損をするケースがあります。

まあ、持ち分なんて気にしなくて大丈夫ですよ。どうせ、旦那様の方が先に・・・(げふん、ごふん)。

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