2017/12/155 Shares

楽天の携帯電話事業参入で「安いスマホ生活」は手に入るのか?他のサービスとの相乗効果は?

12月14日に、楽天がドコモ、au、Softbankに続く第4番目の携帯電話会社として携帯電話事業に参入することが公表されました。

以下、楽天株式会社の「携帯キャリア事業への新規参入表明に関するお知らせ」から気になる部分を抜粋しながら楽天が何をしたいのか考えてみます。


楽天は家計を悩ます「通信費」を下げることができるか?

我が国において、家計支出に占める通信費の割合は、年々増加していることが指摘され、携帯電話等の家計負担の軽減は大きな課題であるとされています。

かつては電気代や水道代なんかをいかに節約するかといった話題が多かったのですが、近年は格安スマホや格安SIMにすれば一発で大きな節約ができるようになりました。

それは逆に言えば、「通信費が高い」わけで、お金はないけどiPhoneは手ばなせないとか、格安SIMは嫌だとか、生活に占める通信費の割合というのはますます増加しているの点は、多くの方が納得する点だと思います。

そこで、楽天としては大手3社に対抗して、新しく携帯電話事業に参入することとしました(まだ総務省の許可とかいろいろ必要です)。

仮に、当社グループが上記周波数の割当を受けた場合、現在のMNO市場を競争的にすることで、その効率性を高め、より低廉で利用し易い携帯電話の料金を実現し、消費者を含めた社会全体の便益の最大化を目指します。

既に楽天は「楽天モバイル」で格安SIMに参入していますが、ドコモの回線を借りていて制約もあります。




なぜ楽天は携帯電話事業に参入するのか?

近年は、ユーザーのモバイルシフトが着実に進んでいます。モバイル端末経由の取扱高が6割超を占める『楽天市場』をはじめ、当社サービスにおけるモバイル経由の取扱高は一貫して増加傾向にあります。今後のサービスの拡充及び新規展開を考える上で、モバイル端末が最も重要なユーザーとのタッチポイントであることは疑いの余地がありません。

言い換えると、スマートフォンがすべてのサービスの「入り口」になることを考えると、そのインフラである携帯電話事業を自分たちが行うことについてメリットが大きいということですね。

既に楽天モバイルでは140万人のユーザーを抱えています(格安SIMの中では大手)。

楽天モバイルシェア

出典:楽天株式会社「2017年度第3四半期決算説明会」




楽天は「通信料」で稼ぐ必要がない?

国内における絶対的な顧客基盤と『楽天スーパーポイント』、そしてMVNO事業で培ったモバイル通信事業のノウハウを組み合わせることで、低廉で利用し易い携帯電話の料金を提供するとともに、オンラインショッピング、ストリーミングサービス、動画広告等のリッチコンテンツ、革新的な決済手段等をユーザーの皆様に包括的に提供することが出来ることとなります。

いろいろ書いてありますが、「入り口」としての携帯電話事業を始めてしまえば、その後は楽天のいろんなサービスがあるよ、ってことですね。

楽天カード自体が、いわゆるカードを使ったお店の「加盟店手数料」ではなく、「楽天会員」になってもらって楽天市場などのサービスを利用してもらってそっちで収益を生み出すというビジネスモデルになっていることからすると、携帯電話事業でも同様のことができると考えられます。

楽天カード

出典:楽天株式会社「2017年度第3四半期決算説明会」

つまり、「通信料」で稼ぐのではなく、通信料は安くしておく代わりに、どんどん楽天市場などを利用してもらって、そっちで稼ぐパターンをやろうとしているのではないでしょうか。

既にある大手3社でその取り組みができているのはSoftbankですが、Yahoo!ショッピングでTポイントが貯まる取り組みは楽天ほどにはまだまだ広がっていないように思われます(国内はamazonと楽天の2強状態)。




2019年開始予定、1500万人以上を目標

(1)  当該事業を担当する部門

新規に会社を設立することを予定しています。

(2)  サービス開始時期

2019年中のサービス開始を予定しています。

(3)  当該事業の目標ユーザー獲得数

1,500万人以上のユーザー獲得を目指します。

東京オリンピック前にはスタートして、1,500万人以上を目指すというのはすごいですね。

過去の新規参入で失敗した事業者はありますが、楽天が参入するのは「楽天カード会員」の数が約1,500万人いるため、不利な勝負ではないと考えているようです。

ざっくり最近のユーザー数を見ると、大手3社は大体次のとおりなので、まあ、いけないことはなさそうです。

  1. ドコモ:約7.5千万
  2. au:約5千万弱
  3. Softbank:約4千万弱

終わりに

通信費は一生かかる費用なので、月1万円だとしても、年間12万円、10年間で120万円(車が買える!)、40年間で480万円(夫婦で1千万円弱!)とかなりの費用なので、楽天のように大手3社に対抗して通信料を引き下げてくれる仕組みを作ってくれる企業には、大いに期待したいと思います。

 

この記事はお役に立てましたでしょうか。感想や質問、お気づきの点があれば、「お問い合わせフォーム」やコメント欄からお気軽にご連絡ください。なお、コメント欄は運営者の承認後に表示されます。

税金計算や扶養の具体的な有利不利の判断についてはこちらから

この記事が気に入ったら
いいね ! しよう