人生何が起こるかわかりません。
- 豪雨や地震などの自然災害
- リストラやうつによる失業
- 急な病気や事故による長期入院
などの不安を埋めることは難しいですが、あらかじめお金という形で備えることはできます。
そのときに重要になるのが「生活防衛資金」です。
生活防衛資金の目安として
- 会社員・公務員:生活費×3か月分~6か月分
- 自営業・フリーランス:生活費×6か月分~1年分
を貯めることをおすすめします。
我が家は生活費(月30万円)×10か月分=300万円を楽天銀行で貯金しています。
【公式】楽天銀行
生活防衛資金を計算するためのシートも用意したのでよかったら使ってみてください。
【注意】
もし金利が高いローンやリボ払いをしているときは、生活防衛資金を貯めるより先に借金の返済を行いましょう。
住宅ローンや奨学金など金利が低いローンは急ぐ必要はありませんが、金利が高いローンはお金がどんどん出ていくので最優先です。
もくじ
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なぜ我が家が生活防衛資金を必要だと思うのか?
お金を貯めると「経済的余裕」をもたらしてくれます。
しかしそれ以上に重要なのが「精神的余裕」です。
普段から
「例え失業しても、自分には生活防衛資金があるじゃないか」
と思うことができれば、精神的に安定します。
例えば貯金がほとんどない状態で失業し、転職活動を開始したとしましょう。
日々の生活費に困り、条件をじっくり検討する余裕もないまま焦って転職し、「転職先の会社ですぐに辞めてしまってさらに転職活動が厳しくなった方」を見たことがあります。
また、そもそも貯金がないばかりに、ブラック企業で「辞めるに辞められない方」も見てきました。
生活防衛資金は精神安定剤です。
お金を貯めることで精神的な余裕も貯めましょう。
そうすれば「余裕のある行動」をすることができます。
生活防衛資金は「いくら」貯めればいいの?
生活防衛資金をいくら貯めればいいのかは世帯によって状況が異なるので、正解はありません。
独身とDINKS(夫婦のみ)と子育て世帯では、異なりますし、住宅ローンの有無でも異なりますね。
例えば次のような感じです。
生活費の3か月分
会社員は「自己都合の退職」の場合、失業保険が出るまで3か月かかるので「3か月分の生活費があればいい」という考え方です。
生活費の1年分
会社員でも長期入院になる場合や自営業・フリーランスで不安定な収入な場合は「1年分の生活費が必要だ」という考え方もあるでしょう。
1番大事なのは
「自分と家族がいくらあれば安心なのか」
ということです。
最初に
- 会社員・公務員:生活費×3か月分~6か月分
- 自営業・フリーランス:生活費×6か月分~1年分
と最初に書きました。
これを見て
「それでは少ない!」
と思えば、もっと多めに貯金すればいいでしょう。
「そんなになくても自分はすぐ転職できる」「新しい仕事を見つけられる」
と思うなら、生活防衛資金を少なく見積もってもいいでしょう。
他人の貯金額を目安にしていいの?
「あの人が生活費の3か月分貯めているから、自分も3か月分貯めよう」
というのは、前提条件が違う場合が多いのでおすすめしません。
その人は実は専門的な能力を持っていたりコネがあったりして、すぐに経済的に復活できるかもしれませんからね。
目安にするのはいいですが、決して「自分の前提条件」を無視してマネするのだけはやめましょう。
生活防衛資金は「どこ」に貯金すればいいの?
生活防衛資金は、すぐに引き出せることが大事です。
銀行の普通預金口座に貯金しておきましょう。
普段の生活費の引き落とし口座(生活費用資金)とは別にするのがポイントです。
引き出しやすさを考えて、定期預金よりも普通預金がいいですね。
楽天証券口座と楽天銀行口座を連携させる(マネーブリッジ)ことで普通預金金利でも0.1%になります。
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下手にメガバンクの定期預金に入れるよりも利息がつきます。
「生活費」を減らせば生活防衛資金も減る!
生活防衛資金は、「月収(手取り)」ではなく「生活費」を基準に考えます。
生活費が月30万円の方と月20万円の方では、生活費の6か月分といっても
- 月30万円×6か月分=180万円
- 月20万円×6か月分=120万円
と60万円も違います。
生活費をスリム化すれば、生活防衛資金も早く用意することができます。
生活費の6か月分なんて無理!という方は、まずは生活費自体を見直して、生活費のスリム化を目指しましょう。
生活防衛資金が貯まったら「保険の見直し」を!
保険の営業のセールストークで、「貯金は三角、保険は四角」という有名な図があります。
例えば医療保険に加入したとします。
入院・手術で100万円のお金が必要になる場合、「貯金」で貯めると一定期間がかかって少しずつ増えていくので「三角形」です。
「保険」なら、加入すれば万が一のことが起こったときにいきなり100万円が手に入るので「四角形」という理屈です。
・・・しかし、この図は疑問もあります。
万が一のことが起こらなかった場合は、こうなるからです。
「貯金」は何も起こらなければお金が残ります。
「保険」は何も起こらなければ保険料を支払って終わりです。
保険が「四角形」になるのは、保険金が支払われる理由が発生したときに限られるということです。
もし万が一のときに必要なお金の分だけ「生活防衛資金」が貯まっていれば、もうその金額については無理して保険で備える必要はありません。
だからこそ、生活防衛資金が貯まったら、今ある保険の見直しをしましょう。
「保険」の中には、「貯金(生活防衛資金)の不足分」を補うものがあると思います。
つまり、貯金が増えるにつれて貯金と保険で重複して備えている可能性があります。
保険の「保障額」を確認して、余計な部分を減らしてみましょう。
いきなり全部なくす必要はありません。
あくまで「必要な保障額」だけ残して、余った分については保障額を引き下げて毎年支払う保険料を減らすのも良いでしょう。
それを新たな貯金に回すこともできます。
生活防衛資金が貯まったら「投資」も考える?
「投資は余裕資金で行え」
と言われます。
私はお金に色をつけて、
- 生活費用資金(生活費を出すお金:生活費×2か月分)
- 生活防衛資金(もしもの備えのお金:生活費×3か月分~1年分)
- これら以外のお金=余裕資金
の3つに区分しています。
生活防衛資金の管理シートも、最初に「生活費用資金」、次に「生活防衛資金」を貯めるようになっています。
さらに余った部分をどうするかは、次のステップです。
例えば
- 株式・投資信託などの金融商品への投資
- 自己投資
- 住宅ローンの繰上返済
に利用するのもいいですね。
まとめ
現在、我が家では300万円を生活防衛資金として楽天銀行で貯金しています。
しかし、以前はもっと多く設定していました。
住宅ローンの返済状況や子どもが成長して生活の状況が変わってきたので減らしました。
このように、生活防衛資金は見直しながら用意しておくのがいいでしょう。
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ご自身の状況に合わせて最適な生活防衛資金を貯めて、経済的・精神的な余裕を手に入れましょう。