「また余計なモノ買っちゃった・・」
そうやって買い物で後悔するときには、「自分以外」が主役になっています。
主役ってどういうこと?と思われるかもしれませんが、あなたの人生は、誰が何と言おうがあなたが主役です。
買い物をするときも、あなたが主役・・・のはずです。
例えば、「洋服」を買うときを想像してみてください。
A:来週の日曜日にコンサートに出かけるので、それに合った洋服を探している場合
B:洋服を買うつもりはなかったけど、たまたまバーゲンセールで30%OFFの洋服を見つけた場合
さて、どちらが「満足」する可能性が高く、どちらが「後悔」する可能性が高いでしょうか。
おそらく、過去の経験からすれば、Aの方が満足する買い物ができて、Bの方が後悔する買い物となってしまったのではないでしょうか。
その原因は、「自分」を主役にしたかどうかにあると私は考えます。
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自分で選ばないことは、楽だが後悔しやすい。
バーゲンセールで30%OFFで洋服が買えたのに、なぜ後悔するのでしょうか?
それは、その洋服が、「自分」にとって必要なものではなかったからです。
必要がなかったのに買ってしまった理由は、この場合、「安かった」からです。
つまり、安くした「お店」が主役になっています。
まんまとそれにのせられてしまったので、後悔する気持ちが生まれるのです。
例えば、店員さんが着ていたのを見て、どうしてもほしくなったとき、果たしてそれは、自分が主役なのでしょうか? その店員さんが主役なのではないでしょうか。
一方、来週日曜日に来ていく洋服を探している場合は、まさに「自分事(じぶんごと)」です。
自分による自分のための買い物です。
必要だから買うのです。
なんとなく安かったから買った場合とは、まったく異なる買い物のしかたなのです。
親のいうことをきいて人生を後悔する理由
子どもの頃から親のいうことを聞いて、親がいうとおりに勉強して、いい大学に入って、いい会社に行ったけど、でもなんか、これって自分の人生を生きているかわからないんです・・・。
私もそこまでではないにせよ、自分で考えるよりも、周囲が期待するような生き方を20代まではしてきたのですが、それって、全然自分で決めてないよなあ、と思うことがあって、30歳になってからは、自分で決める生き方を少しずつ増やしています。
実は、親に反抗したのも30歳を過ぎてからで、世間的にはかなり遅い方だったかもしれません。
買い物も人生も同じで、「自分」が主役かどうかは、重要です。
それは決して、周囲に迷惑をかけてでも自分のしたいようにしろとか、我がままになれ、ということではなくて、「誰か」にコントロールされないように気をつけようということなのです。
今回、買い物を例に出しているのは、買い物というのが、「誰か」にコントロールされる最もわかりやすいものだからです。
正直なところ、自分は買い物をして「満足」していると思い込ませることができるくらい、強力です。
実際には、「誰か」の手の中で踊らされているだけということもあります。
もちろん、誰かに踊らされようが、いっこうにかまわない、という方は、それでいいのですが、あなたが本当にそういうことが好きなのか、ちょっとよく考えてみてください。
「タダ」でもらっても、「いらないもの」はいらない理由
買い物における後悔とは、意外なことに、金額の問題ではないことが多いです。
仮に、タダでもらったとしても、いらないものは、いりませんよね。
なぜですか?
そうですね。
もう何度も言っているように、「自分」が主役ではないからです。
そのモノを手にした自分が、描けないからです。
たとえ、高級な洋服をプレゼントされても、それを着る機会がなければ、ムダなものです。
きっとそれは、プレゼントする側が「自分はこんなに高いものをプレゼントできるんだぞ」と見栄をはるために贈っているかもしれません。
金額が高いから満足する、低いから後悔するのではなく、「自分」が主役だから満足する、「自分以外」が主役だから後悔する、この姿勢が重要だと考えます。
「家」を買う時も、「保険」を買う時も同じ!
さて、人生の支出の中で、金額が高い順番でいえば第1位の家を買う時も、第2位の保険を買う時も、同じです。
例えば家なら、
・今なら住宅ローンも超低金利だからお得ですよ
・老後は賃貸は借りにくいから家を買った方がいいですよ
・子どもが小さいうちに家を買って一緒に過ごした方がいいですよ
・家賃を払っても自分の資産にならないからもったいないですよ
と営業マンからセールストークが語られるとき、すべて「自分以外」が主役です。
なぜ家を買うのか、それは、自分でしっかりと考えましょう。
どんなにお買い得だとしても、いらないものはいらないのです。
お買い得だから、買うのは1番後悔する理由です。
我が家は誰が何と言おうと「書庫のある家」が欲しかった!
我が家の場合は、「書庫のある家」がほしかったのです。
自分たちが主役の物語では、書庫のある家に住むストーリーを描いていました。
それは、賃貸でも分譲住宅でも実現できなかったので、注文住宅にしたのです。
もし、書庫にある家が欲しいと思っていなかったら、賃貸で良かったでしょう。
だからこそ、自分を主役にして考えてください。
家族を主役にして考えてみてください。
それで、結局、何がしたいんですか?