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29年に妻が産休・育休で30年に復帰予定の共働き夫婦の年末調整書類の書き方

妻が平成29年中に産休・育児休業で夫で配偶者控除または配偶者特別控除を受けられ、平成30年から職場復帰予定の場合の年末調整書類の書き方についてご説明します。

夫婦で共働きということも想定して、妻・夫の両方での計6枚の書類(3種類2セット)についてご説明します。

「妻」の年末調整の書類

  • 1-1.「平成29年分 給与所得者の扶養控除等(異動)申告書」
  • 1-2.「平成30年分 給与所得者の扶養控除等(異動)申告書」
  • 1-3.「平成29年分 給与所得者の保険料控除申告書 兼 配偶者特別控除申告書」

「夫」の年末調整の書類

  • 2-1.「平成29年分 給与所得者の扶養控除等(異動)申告書」
  • 2-2.「平成30年分 給与所得者の扶養控除等(異動)申告書」
  • 2-3.「平成29年分 給与所得者の保険料控除申告書 兼 配偶者特別控除申告書」

書類の名前が長いので、「29年分 扶養控除申告書」、「30年分 扶養控除申告書」、「29年分 保険料・配偶者特別控除申告書」とします。

1-1.妻の「29年分 扶養控除申告書」

h29扶養控除申告書

妻の場合、「29年分 扶養控除申告書」は基本的には上だけ書いて下の部分は書いていないことは多いと思います。

h29扶養控除申告書01

お子さんがいる場合も、「夫」の方で扶養にした方が得な場合が多いからですね。

具体的な書き方は下記の記事で説明しています。

関連 「平成29年分 扶養控除申告書」の具体的な書き方を徹底解説

なお、この書類は、実は平成28年10~12月頃に1度書いて提出しているので配られない場合もありますが、基本的には変わる部分はあまりないと思います。

1-2.妻の「30年分 扶養控除申告書」

h30扶養控除申告書

妻の「30年分 扶養控除申告書」もやはり「上の部分」だけしか書かないで提出することが多いと思われます。

関連 「平成30年分 扶養控除申告書」の具体的な書き方を徹底解説

1-3.妻の「29年分 保険料・配偶者特別控除申告書」

保険料控除兼配偶者特別控除申告書

妻の「29年分 保険料・配偶者特別控除申告書」の中で出番があるのは「生命保険料控除」の部分でしょうか。

(1)「妻」が払っている場合

自分で払った生命保険料・介護医療保険料・個人年金保険料がある場合には、生命保険控除証明書が届いていると思いますので、下記の記事に従って書いて提出します。

関連 「平成29年分 保険料控除申告書」の具体的な書き方を徹底解説

ただし、年収103万円以下だと所得税が、年収98万円~100万円以下(市町村によって異なる)だと住民税がかからないので、生命保険料控除の対象になりません(税金が0円なので)。

そのため、あえて出さないのも手なのですが、年末調整をしている勤め先の担当者は、毎年ワンパターンでやっているので、できるだけ提出した方が「来年」になったときに適用が漏れるリスクが減ります。

(2)「夫」が払っている場合

生命保険料控除は「支払っている人」が受けられるので支払っている人が「夫」の場合は、夫の方で生命保険料控除をすることになります(こちらが有利な場合もあります)。

2-1.夫の「29年分 扶養控除申告書」

h29扶養控除申告書

さて、ここからが勝負です。

(1)配偶者控除または配偶者特別控除は「夫」で申請

妻の平成29年分の給料の年収が103万円以下の場合には、配偶者控除を受けることができます。

また、給料の年収103万円を超えていても141万円未満の場合には、配偶者特別控除を受けることができます。

配偶者控除または配偶者特別控除を申請するためには、夫の「29年分 扶養控除申告書」に書く必要があります。

なぜなら、配偶者控除または配偶者特別控除を使えるのは「夫」だからです。

(2)夫の「29年分 扶養控除申告書」はありますか?

さて、そもそも手もとに夫の「29年分 扶養控除申告書」はあるでしょうか?

勤め先によっては、「30年分 扶養控除申告書」はあるけど「29年分 扶養控除申告書」はないというケースもよく聞きます。

その場合は、勤め先から必ずもらってください

平成28年10月~12月に書いたときは、おそらく配偶者控除または配偶者特別控除の対象に妻をしていないと思います。必ず修正をしてください

具体的な書き方は下記の記事で説明しています。

関連 「平成29年分 扶養控除申告書」の具体的な書き方を徹底解説

(3)「所得の見積額」に注意

1番間違えやすいのは「平成29年中の所得の見積額」です。

h29扶養控除申告書4

この点については別の記事で解説しているので、詳しくはこの記事を読みください。

関連 「所得の見積額」に年収を書くのはバツ!正しい計算方法と書き方をご紹介

結論だけ言えば、給料だけもらっている人は「65万円」を引いた金額(マイナスの場合は「0」)を書いてください。

年収103万円の見込みなら103万円-65万円=「38万円」となります。

(4)妻の年収を証明する源泉徴収票がいるの?

不要です。

しかし、なぜか「平成29年分」の「源泉徴収票」を出せと言い張る担当者がいます。

それはそもそも不可能です。詳しくは下記の記事で書いています。

関連 配偶者控除で年収103万円超でないことを証明する必要はあるの?

2-2.夫の「30年分 扶養控除申告書」

h30扶養控除申告書

平成30年分からまた妻が職場復帰して年収が元に戻る場合は、配偶者控除や配偶者特別控除の対象とならない可能性があります。

そして、平成30年分からは税制改正でルール変更があって、今までと考え方がガラリと変わります。

源泉控除対象配偶者

「源泉控除対象配偶者」に該当する場合に妻の名前を書くのですが、次の条件を満たす場合です。

【夫の条件】

平成30年中の所得の見積額が900万円以下の人(例:給与年収1,120万円以下

【妻の条件】

あなたと生計を一にする配偶者

平成30年中の所得の見積額が85万円以下の人(例:給与年収150万円以下

これ以外の場合は、書く必要がありません。

例えば、夫の給料の年収見込みが1,120万円を超える場合、あるいは、妻の給料の年収見込みが151万円を超える場合は書く必要はありません。

妻が平成30年1月から職場復帰するような場合は、「妻の給料の年収見込みが151万円を超える場合」に該当するかもしれませんね。

具体的な書き方については、次の記事をお読みください。

関連 「平成30年分 扶養控除申告書」の具体的な書き方を徹底解説

2-3.夫の「29年分 保険料・配偶者特別控除申告書」

保険料控除兼配偶者特別控除申告書

「保険料控除申告書」の部分については、

  • 生命保険料控除
  • 地震保険料控除
  • 社会保険料控除
  • 小規模企業共済等掛金控除

について書きます。詳細は下記の記事のとおりです。

関連 「平成29年分 保険料控除申告書」の具体的な書き方を徹底解説

さて、ポイントになるのが「配偶者特別控除申告書」の部分です。

年収103万円以下の場合には、「配偶者特別控除申告書」に記載する必要はありません

一方、年収103万円超141万円未満の場合には、「配偶者特別控除申告書」に記載する必要があります

配偶者特別控除1

書き方の詳細は、次の記事を参考にしてください。

関連 「平成29年分 配偶者特別控除申告書」の具体的な書き方を徹底解説

まとめ

以上、それぞれに分けて解説しました。

ちょっと面倒なのは「夫」の書類の方ですね。

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