この記事では「Macで会計ソフトを使いたいけどおすすめはどれ?」という悩みに答えます。
結論から言えば、Macで会計ソフトを利用できる方法は次の3つです。
- Macにインストールできる会計ソフトを利用
- MacにWindowsを載せてWindows用の会計ソフトを利用
- クラウド会計ソフトを利用
この3つの方法のデメリットは次のとおりです。
方法 | デメリット |
Mac対応ソフト | マイナーな会社で販売停止にならないか不安 |
Windowsを載せる | パソコンに負荷が大きく自己責任になりがち |
クラウド会計ソフト | 動作のスピードがやや遅い |
デメリットを比較すると、おすすめなのは3番目の「クラウド会計ソフト」です。
動作のスピードはやや遅くなることがあるものの、ネットバンキングやクレジットカードのデータを自動的に取り込めます。
100%手入力する必要はないのでそれほど気にならないでしょう。
特にMacやiPhoneを頻繁に買い替えている方は、ソフトをインストールする必要がないクラウド会計が簡単ですよね。
クラウド会計ソフト大手3社から選べばOKです。
いずれも最初は無料で試せます。
その中から自分に「しっくりくるもの」を使うのがベストです。
<個人事業者向け>
<会社向け>
<3社の違い早見表>
料金 | 操作性 | 特徴 | |
やよい | ◎ | 〇 | 会計ソフト業界最大手 |
freee | 〇 | 〇 | 簿記を知らない人に特化 |
マネーフォワード | 〇 | ◎ | 請求書発行もセット |
クラウド会計ソフトはパソコンに直接インストールしません。
インターネットにさえつながっていればログインするだけで使えます。
だからOSがWindowsかMacかをそもそも気にする必要がないのです。
しかもパソコンだけでなくスマートフォン(iPhone)やタブレット(iPad)でも確認ができます。
データはクラウド上に保管されているので、パソコンが壊れても別のパソコンでログインすればすぐに会計ソフトが使えます。
実際、私もパソコンが壊れたときに
「クラウド会計にしていて良かった!!」
と痛感しました。
もくじ
そもそもなぜMac対応の会計ソフトが少ないの?
会計ソフトはWindowsだけに対応しているものが多いです。
その理由として考えられるのが各OSのシェアです。
日本でも業務用のパソコンは特にWindowsがシェアが多いです。
そのためパソコンにインストールする「インストール型」の会計ソフトはWindows対応が多いですね。
クラウド会計ソフトが普及するまでは会計ソフトのためだけにWindowsのパソコンを買っている方も多かったです。
シェアNo.1の弥生会計はMacに対応していないの?
インストール型の会計ソフトのシェアNo.1といえば「弥生会計」です。
しかしそんな弥生会計ですらMacには対応していません。
たぶん質問が多いのでしょうね。ちゃんとQ&Aがあります。
Q.『弥生製品』はMacのコンピューターでも使えますか?
A. 弊社ソフトウェアは、日本マイクロソフト株式会社のOS上で動作するように開発され、検証しております。
【出典】弥生会計製品サポート
日本マイクロソフト株式会社のOS=Windowsで動くようにしているのでMacはごめんね、となっています。
業界最大手の弥生ですら対応していないのは、個人的には衝撃的です。
日本で1番大きな会計ソフト会社が対応してなかったら誰がやるの?って話ですよ。。。
※弥生の出しているクラウド会計ソフト「やよいの青色申告オンライン」「弥生会計オンライン」はMacも対応しています。
Macにインストールできる会計ソフトは?
弥生会計はMacに対応していませんが、調べてみるとMacで利用できるインストール型会計ソフトとして次の2つが見つかります。
Macの青色申告
「Macの青色申告」はその名のとおり「Mac専用」のインストール型会計ソフトです。
⇒ Macの青色申告
やるぞ!青色申告
「やるぞ!青色申告」はWindowsとMacの両方に対応しているインストール型の会計ソフトです。
⇒ やるぞ!青色申告
Macインストール会計ソフトのメリットとデメリットは?
- メリット:Macに対応
- デメリット:マイナーな会計ソフト
おそらく会計ソフトについて知っている方でもこの2つは「初めて聞いた」という方が多いのではないでしょうか。
実は過去には他にもMacで使える会計ソフトがありましたが、販売停止になっています。
会計ソフトで1番怖いのは、「販売停止」です。
それまで使い慣れていたソフトがなくなると、新しいソフトに慣れるのって大変です。
会計ソフトの機能って正直どれもそれほど大きく変わりはありません。
だから会計ソフト選びで重要なのは、実は「運営会社」選びです。
シェアが多いメジャーな会計ソフトを選ぶことをおすすめします。
MacにWindowsを載せて会計ソフトを利用できる?
MacをWindowsみたいに使う
次にMacにWindowsを載せてWindows用のソフトを利用するのも1つの選択肢です。
仕事柄、Windowsでしか使えないソフトをMacで使っている方は既にやっていると思います。
Mac上に構築した仮想環境にWindowsをインストールします。
その中でWindows専用の会計ソフトをダウンロードするわけです。
【参考】Mac で Windows を使う6つの方法 – PC設定のカルマ
MacにWindowsを載せて会計ソフトを利用するメリットとデメリットは?
- メリット:Macでも利用可能
- デメリット:パソコンへの負荷、自己責任
メモリが少ないノートパソコンを使っているとうまく動かないこともあります。
パソコンのメモリが少ない場合はおすすめしません。
また、そもそも自己責任なのでトラブルがあった場合に自分でなんとかできるかが問われます。
パソコンに詳しくないならおすすめしません。
Macで利用できるおすすめのクラウド会計ソフトは?
クラウド会計ソフトはOS関係なし
クラウド会計ソフトはクラウド上に会計ソフトがあります。
パソコンに会計ソフトをインストールする必要がないので、MacかWindowsかは問いません。
しかもインターネットに接続していればタブレットやスマートフォンでも利用できます。
「クラウド会計ソフト」ってよくわからない、という方にいつもお話ししているのが「Gmail」です。
GmailはGoogleが提供するメールソフトです。
IDとパスワードさえあればパソコンでもスマホでもタブレットでも利用できますよね。
同じように「クラウド会計ソフト」もIDとパスワードがあればOSに関係なく利用できます。
特にMacやiPhoneを頻繁に買い替えている方はクラウド環境が簡単ですよね。
インストール型ソフトの場合は毎回インストールし直す必要があります。
クラウド会計ソフトなら不要です。
大手3社のクラウド会計ソフトがおすすめ
大手3社が出しているクラウド会計ソフトは次のとおりです。
<個人事業者向け>
<会社向け>
他にもクラウド会計ソフトがありますが、この3社で9割以上のシェアを持っています。
この3社以外の会社は途中でサービス停止してしまったところもあるんですよね。
会計ソフト選びで重要なのは「運営会社」選びです。
なお3社の機能はそれほど大きく変わりませんが、選び方は次のとおりです。
会計ソフト | 料金 | 操作性 | その他の特徴 |
やよい | ◎ | 〇 | 会計ソフト業界最大手 |
freee | 〇 | ◎ | 簿記を知らない人に特化 |
マネーフォワード | △ | ◎ | 請求書発行,経費精算,給与計算もセット |
Macでクラウド会計ソフトを利用するメリットとデメリットは?
- メリット:Macで利用可能、パソコンが故障しても復旧が早い
- デメリット:クラウドなのでスピードはやや遅い
デメリットとしてよく言われるのは、クラウド上に会計ソフトがあるので「スピード」がインストール型に比べてやや遅い点です。
ただ、クラウド会計ソフトはネットバンキングの入出金明細やクレジットカードの利用明細のデータを取り込むため、100%手入力する必要がありません。
また、Excelであらかじめ仕訳データを作っておいて一瞬で取り込むこともできます。
そのため多少スピードが遅くてもそれほど困ることはないでしょう。
操作は直感的にできます。
まずは無料で試して操作性を確認して「これなら十分使える」と思ったら有料版に移行すればOKです。
クラウド会計ソフトの選び方は?
もし余裕があるなら3社とも試してみましょう。
無料で試してその中から自分に「しっくりくるもの」を使うのがベストです。
特に自分が利用したい「ネットバンキング」や「クレジットカード」が対応しているかどうかを確認しましょう。
使い始めて「え!これ使えないの!?」となると手入力になってしまいます。
クラウド会計ソフトの強みの1つであるデータの取り込みができないと魅力半減ですからね。
<3社の違い早見表>
料金 | 操作性 | 特徴 | |
やよい | ◎ | 〇 | 会計ソフト業界最大手 |
freee | 〇 | 〇 | 簿記を知らない人に特化 |
マネーフォワード | 〇 | ◎ | 請求書発行もセット |
<個人事業者向け>
<会社向け>