この記事では、私たち夫婦の「家づくり」に対する思いやこだわりについて語ります。
2014年に「書庫のある家」を一条工務店で建てる前に考えたことです。
もくじ
頭金を2割用意する「前」から家づくりをスタート
住宅を購入する際には、頭金を購入価格の2割を貯めるようにとよく言われます。
その理由としては、
- 住宅ローンを組むときには購入価格の100%組めないので自己資金を用意しないといけない
- 諸経費が5%~10%くらいかかるから
- 新築住宅は2割くらいが建築会社の利益なので、住んだ瞬間に2割くらい価値が値下がりするから
など、いろいろな背景があります。
例えば、2,000万円の2割相当は「400万円」ですよね。
もしゼロから400万円を貯めるように言われたら、1年に100万円貯めることができても「4年間」かかります。
1年に50万円貯めるなら「8年間」かかります。
私たちが住んでいたマンションは駅や学校が近く、広さの割に家賃がそこそこ高い地域でした。
同じ賃貸マンションに再び引っ越すくらいなら一戸建てを考えようということで、頭金が2割貯まる「前」に家づくりがスタートしました。
当時は夫婦共働きで子どももいなかったので、家づくりを急がなければその間に頭金は貯まるかな、という考えもありました。
結局のところ、土地探しは1年以上かかったので、その間にお金が貯まって頭金が用意できました。
「書庫のある家」が第1順位
さて、そんな私は読書が大好きです。
「本」そのものも大好きです。
書店も図書館も大好きです。
小学生、中学生、高校生、大学生、そして社会人になっても常に本を読み続けています。
一方、妻も小学生の時に図書室で毎日のように本を借りていたそうです。
私たちが出会うきっかけになったのも本がきっかけであり、最初に出会ったのは「図書館」でした。
こんな2人が夫婦になったわけですから、「本のある暮らし」が当たり前です。
私はほしい本は買う派ですが、妻は気に入った本だけ買う派です。
それでも、2人合わせると1,000冊は軽く超える本がありました(その後、2,000冊台に)。
本はこれからも2人とともに生活の一部となることでしょう。
一戸建てなら分譲住宅ももちろん選択肢としてありました。
でも、どうせなら「書庫のある家」を建てようと希望を叶えてくれる「注文住宅」を選びました。
「収納スペースの十分な確保」が第2順位
どちらかといえば私は片づけが得意で、妻は片づけが苦手です。
だからこそ妻は「広い家がほしい」とマンションやアパートではなく、一戸建てにこだわりがありました。
実家がずっと一戸建てだったということもあるかもしれません。
一方の私は親が転勤族だったので、一戸建てよりは賃貸マンションに住んでいた時期の方が圧倒的に長いです。
家は借りるもの、いつか出ていくもの、という感覚が強かったのですが・・・家に関しては妻に負けました(笑)
そうなると、家作りでも「収納スペースの十分な確保」が大事になってきます。
賃貸マンションではプラスチックケースから服がはみ出ていて、本は本棚に納まらずダンボール箱の中でした。
片づけうんぬんの前に、そもそも「物が多い」わけですね。
私は引越しが多くそのたびに荷物を捨ててきたため、小中学生の頃のものなんて卒業アルバムくらいしかありません。
妻の荷物は「こんなものまであるの!?」というくらい残っていました。
ちなみに私が「捨てたら・・・」と言ったら、「絶対ダメ」と(割と最近は減りました)。
そういうわけで、妻は自分のものを捨てられないようにと一戸建てを夢見ていました。
そもそも第1順位の書庫も収納ですよね(笑)
家を設計する際には、トコトン収納にこだわりました。
「家づくりのコンセプト」を最初に決めよう!
注文住宅で家を建てようと思っていたとき、実は近所で建売住宅があって見学に行きました。
駅や学校が近いし、なんとか手が届く金額です。
妻と一緒に「これっていいかも」と思った時期がありました。
そんな時に、ハウスメーカーの一条工務店の営業さんから次のようなことを言われました。
「環境もいいし、とてもいい物件だと思います。・・・ところで、その建売住宅の間取りはどうですか? 注文住宅はお金はかかりますが、ご夫婦のこだわりが入れられます。建売住宅には、ご夫婦さんのこだわりはちゃんと入ってますか?」
当然、お客を引き留めるためのセールストークだったとは思いますが、その言葉を聞いてハッとしました。
なぜ私たちは、家がほしかったのでしょうか?
よくよく考えてみると、その建売住宅には大事なものが2つ足りませんでした。
第1順位である書庫と第2順位である収納スペースです。
私たちも最初からコンセプトがあったわけではありません。
なんとなく住宅展示場を見たり資料請求したり本を読んだりしていた中で「ここは譲れないよね」と思う部分が出てきたのです。
ハウスメーカーや不動産屋の営業さんたちはとても説明上手なので「ぐらっ」ときてしまいます(実際、建売住宅はぐらっときました)。
でも、自分の中に家づくりの「コンセプト」があると、きっと
「あれ? この家では自分たちの夢を叶えてくれないな」
と気づけるのではないでしょうか。
もちろん、土地の状況や予算などによって間取りの見直しを迫られることになると思います。
しかし、「お金」のことを最初に考えてしまうと、「本当に自分たちがほしいもの」を我慢してしまいます。
そもそも家を建てる・買うということは、とってもお金がかかることです。
だからこそ、妥協せずに、自分たちの軸になるものとして家づくりのコンセプトを考えておくことが大事だと今でも思っています。
まとめ
私はすぐ忘れるので大学ノートで「家づくりノート」を作って、最初にコンセプトを書いて優先順位をつけました。
こうして、「書庫のある家」を建てるという我が家の挑戦がはじまりました。