2018/10/215 Shares

2か所から給料をもらっている人の年末調整・確定申告・住民税の注意点

2か所給与

2か所の会社から給料をもらっていると、年末調整とか確定申告がどうなるか気になりますよね。

結論から言えば、2か所の会社から源泉徴収票をもらいますが、自分で確定申告をする必要があります。

この記事では、2か所から給料をもらっている人の年末調整・確定申告・住民税の注意点について説明します。


1.2か所から給料をもらっている人の年末調整

2か所給与と年末調整

年末調整だけで所得税の計算ができない!

A社だけで働いているのであれば、年末調整で所得税の計算を終了することができます。

しかし、A社とB社の2か所で働いていると、A社はB社でいくら給料を払って、いくら天引きしているかという情報を知らなければ正しい税金の計算ができません。

B社も同様にA社から情報をもらわないと計算ができません。

そのため、2社から年間に支払った給料や天引きされた所得税が書かれた源泉徴収票をもらいますが、このままでは正しい所得税の計算にはなっていません。

その給料を合算して確定申告書を作成して、税務署に提出する必要があります。

2社に「扶養控除等申告書」を提出していませんか?

よくある誤りが2か所以上の勤め先に「給与所得者の扶養控除等申告書」を提出しているケースです。

この書類は、入社時や年末調整の際に配られる書類です。

原則として提出できるのはメインの勤め先の1か所だけで、2か所目以降は提出しません。

2か所以上の勤め先に「扶養控除等申告書」を提出していた場合、天引きされる所得税が0円になる場合もありますが、それでも自分で確定申告をする必要があります。

なぜなら、全部を合算しないと本当のその年の所得税が計算できないからです。

参考 No.2520 2か所以上から給与をもらっている人の源泉徴収|国税庁




2.2か所から給料をもらっている人の確定申告

2か所給与

2か所から給料をもらっている方が2枚の源泉徴収票をもとに確定申告する場合、次のように合計金額で結果が変わります。

(1) 合計103万円以下なら還付も

合計年収103万円以下の場合には、その年に支払う所得税は0円です。

もし、会社からもらった源泉徴収票に「源泉徴収税額」の金額がある場合は、源泉徴収された所得税が払いすぎなので還付されます。

源泉徴収税額

確定申告は面倒ですが、やると還付されます。

ただし、税務署への交通費や郵送費の方が高くつく場合もあります。

(2) 合計103万円超なら納付も

一方、合計して年収が103万円を超える場合は、天引きされた金額がないか少ないため、納付する必要があります。

このとき、生命保険料控除や社会保険料控除があれば、控除することで結果的に納付が不要になる場合もあります。

(3) 確定申告が不要な例外

次の条件を満たす場合には、確定申告が不要になる制度があります。

  • 「メインの給料」が年末調整済み
  • 「サブ給料の年収」と「給与所得及び退職所得以外(雑所得など)の所得」の合計が20万円以下

本来は確定申告をすべきですが、副業部分が20万円以下なら納税者も税務署もお互いに手間がかかるからやめておこうという制度です。

ただし、これはあくまで「確定申告をしなくてもいいですよ」という制度です。

医療費控除で確定申告をする場合は、副業部分が1円でもあれば、一緒に確定申告が必要になります。




3.2か所から給料をもらっている人の住民税

ここまでは所得税の話を中心に見てきましたが、最後に住民税も確認しましょう。

住民税の場合、次のタイミングで市町村に税金に関する情報が送られます。

  1. 年末調整:会社から「市町村」に
  2. 確定申告:税務署から「市町村」に

そのため、2か所で働いていることは、市町村は把握できる仕組みになっています。

さらに所得税と違って、住民税はサブの年収が20万円以下なら申告不要というルールはありません。

所得税の確定申告が不要な場合であっても、別途、住民税の申告書を市町村に提出する必要があるのでご注意ください。




まとめ

2か所から給料をもらっている人の年末調整・確定申告・住民税の注意点について説明しました。

不安な方は最寄りの税務署や自分が住んでいる市町村に確認をすることをおすすめします。

関連 税金に関する相談は税理士または最寄りの税務署へ

この記事はお役に立てましたか。感想や質問、間違いや誤字脱字があれば、「お問い合わせフォーム」やコメント欄(一部閉じています)からお気軽にご連絡ください。なお、コメント欄は運営者の承認後に表示されます。※税金計算や扶養に入れるかなどの具体的な有利不利の判断についてはこちらから

この記事が気に入ったら
いいね ! しよう