ふるさと納税ワンストップ特例の後に医療費控除をする人がやらないと損すること

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ふるさと納税も「確定申告」に入れないと、節税にならないよ!

ふるさと納税はどうする?

会社員や公務員など年末調整だけで税金計算が終わってしまう方は、「確定申告」を提出する義務がありません

それが日本の所得税のいいところ(楽チン)ともいえるし、ダメなところ(税金がよくわからなくなる)ともいえます。

しかし、医療費控除など、確定申告すれば源泉徴収された税金の一部が還(かえ)ってくることがありますね。

問題は、「ふるさと納税」です。

私は年末調整だけだから、ふるさと納税で「ワンストップ特例」を申請しよう!

あれ? 年末までの医療費を計算したら10万円超えてるね♪

よし、確定申告して医療費控除するぞ~

あれ? 「ふるさと納税」はどうなるの? 何もしなくていいの?

ってことですね。

恐怖!消えたふるさと納税!何もしないと上書き!

というわけで、結論としては、確定申告のときにふるさと納税も含めないと、消えます。

「ワンストップ特例」というのは、確定申告をしない前提なので、確定申告するならちゃんとふるさと納税の分も改めて入れるよね、と制度を作った人は思ったかもしれませんが・・・甘いです。大甘ですよ。

制度を利用する側は「聞いてないよ~」 となる可能性が高いわけですね。

確定申告でふるさと納税を入れないと、ふるさと納税をしないバージョンでの確定申告の情報が上書きされてしまうので、ワンストップ特例で申請したふるさと納税の情報は無効になります。

自治体のホームページにそのことが書いているものを引用しましょう。

山形県長井市|「ふるさと納税」におけるワンストップ特例制度のご案内

4 ご注意いただきたいこと

●ワンストップ特例の申請をされた方が、確定申告や住民税申告を行った場合、(医療費控除等による場合も含む。)や、5カ所を超える市町村に申請を行った場合は、ワンストップ特例の申請は無効となり、申告特例控除額は適用されません。

●ワンストップ特例の申請をされた方が、医療費控除等の控除の追加や所得の申告などにより、確定申告や住民税申告をしなければならなくなった場合は、寄附金の申告もお忘れなきようご注意ください。

●ワンストップ特例の申請内容に変更が生じた場合は、必ず所定の様式にて変更手続きを行ってください。

千葉県茂原市|ふるさと納税ワンストップ特例制度について

ワンストップ特例の対象となる方

ワンストップ特例の対象となる方は、次の2つの条件をいずれも満たす方に限ります。

(1)ふるさと納税の寄附金控除を受ける目的以外で所得税や住民税の申告を行う必要がない方(地方税法附則第7条第1項(第8項))

(2)その年にふるさと納税をされる自治体の数が5以下であると見込まれる方(地方税法附則第7条第2項(第9項))

医療費控除等を含む確定申告が行われた場合は、ワンストップ特例制度の申請はなかったものとみなします。その場合は、ふるさと茂原まちづくり応援寄附に伴う寄付金控除を含めて確定申告を行ってください。

他にもいろいろ見ましたが、8割くらいはちゃんと書いてありますね。

自治体からもらうふるさと納税関連の書類にも書いてあると思いますが、たぶん、確定申告のときに思い出す方は、少ないでしょう。

住宅ローン控除1年目も同様に注意!

医療費控除だけでなく、

  • 雑損控除
  • 住宅ローン控除の1年目
  • ふるさと納税以外の寄附金控除
  • 株式投資関連(損益通算とか譲渡損失の繰越しとか)の確定申告

なんかをするときには、同じことが起こるので、ご注意くださいね。

特に住宅ローン控除1年目にふるさと納税を合わせて行っている場合はご注意下さい。

一方、2年目以降は住宅ローン控除も年末調整でできるので、この場合は、ワンストップ特例だけでふるさと納税を行うこともできますね。

まとめると次のとおりです。

住宅ローン控除

  • 1年目:確定申告のみ⇒ふるさと納税を忘れずに(ワンストップ特例は無効に)
  • 2年目:年末調整OK⇒ふるさと納税をワンストップ特例OK

【対策】 ふるさと納税を入れ忘れたら、税務署に相談しよう!

もしふるさと納税の分を忘れて確定申告をしてしまっても、気づいたときに、すぐ、税務署に相談してください。

5年間「更正の請求(こうせいのせいきゅう)」という手続きを税務署で行って、ふるさと納税ができるかと思います。

なお、税務署に直接行く前に、事前に具体的にどのようなもの(書類など)が必要になるのかを税務署に電話で聞いておくとムダがないでしょう。

特に、自分の印鑑は忘れやすいので要注意です。

まあ、ただ、というわけで、ふるさと納税をした人がワンストップ特例の後に医療費控除をするときには、ふるさと納税の分も入れてね、ということでした。

次のページへ>>ふるさと納税と住宅ローン控除は両方使える?よくある失敗事例10選

『ふるさと納税ワンストップ特例の後に医療費控除をする人がやらないと損すること』へのコメント

  1. 名前:けんしろう 投稿日:2017/01/08(日) 10:30:28 ID:087560b3e

    共働きです。ふるさと納税に興味がありつつまだ手を出せないでいます。

    質問ですが。ワンストップ特例を利用しようと思ってますが、医療費控除も受けます。
    そこで、ワンストップ特例は自分、医療費控除を配偶者に分けることは可能ですか?そのようにした場合はワンストップ特例は利用できますか?

  2. nerona 名前:nerona 投稿日:2017/01/09(月) 01:38:22 ID:6e248214b

    >けんしろうさん
    こんばんは。neronaです。
    ワンストップ特例は確定申告をしない場合が前提なので、
    医療費控除をしないのであれば、できると思います。

    あくまで「誰が支払ったか」で判断するので、
    寄付はけんしろうさん、医療費は奥様が払ったと考えたら、
    それぞれで分けられるかと。

    なお、ワンストップ特例の申請書類の提出など、諸条件を
    満たしているかはよくご確認ください。

  3. 名前:じゃじゃ 投稿日:2017/01/10(火) 17:28:02 ID:a1eafc922

    ふるさと納税を2016年5月にしました。ワンストップ特例を利用し所得控除範囲内の限度額まで1自治体へ寄付しました。2016年1月から2016年12月までの医療費が18万円掛りましたが、2017年2月に医療費控除申請をすることで還付されますか?ちなみに、家族構成は、夫と私の2人で、共働きです。ふるさと納税は私のみ致しました。

  4. nerona 名前:nerona 投稿日:2017/01/10(火) 20:00:56 ID:1bec82f3c

    >じゃじゃさん
    こんばんは。neronaです。
    具体的なシミュレーションは税理士でなければ
    法律上できないので一般論でお答えすると、
    ふるさと納税と医療費控除を併用した方が
    得なケースが多いです。
    ネット上にいろいろシミュレーションサイトが
    あるので、住民税まで計算できるもので
    ご自身の計算を比較されることをおすすめします。
    なお、医療費控除をするときは、ふるさと納税も
    忘れずに改めて確定申告してください。