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医療費控除の明細書はエクセルで簡単作成!国税庁の医療費集計フォームの入力方法と注意点

確定申告で医療費控除をする際には「医療費控除の明細書」という書類を作成する必要があります。

簡単に言えば1年間に支払った医療費を

  • 個人別(本人・配偶者・子ども・親の別)
  • 医療機関別(病院・診療所・薬局別)

に分けて入力した書類です。

国税庁のホームページでは「医療費集計フォーム」というExcelのテンプレートが公開されています。

Excelに入力して後で確定申告書等作成フォームでデータを取り込むと「医療費控除の明細書」が自動的にできます。

▼医療費控除の明細書

医療費控除の明細書

パソコンで確定申告書を作成する方は是非利用してみてください。

入力方法自体はそれほど難しくありません。

ただし初めて入力する際には迷うことも多いので、この記事では入力方法について解説します。

医療費控除の確定申告書の作成方法については、下記の記事をお読みください。

作成方法 医療費控除の確定申告書の書き方と申請方法


医療費集計フォームのダウンロード方法

国税庁の「確定申告書等作成コーナー」の右にある「医療費集計フォーム」からExcelシートをダウンロードしてください。

確定申告

「医療費集計フォームダウンロード」を選ぶとExcelがダウンロードされます。

医療費集計フォーム

「平成29年分以降用」とあり、「令和元年分(平成31年分)の確定申告」でも同様に使えるので気にせずダウンロードしてください。

なお、平成29年以降に医療費控除をした場合は、そのときのExcelをそのまま利用できます。

例えば「書庫のある家医療費」のようにExcelのファイル名を変えても読み込みできました。

公式:国税庁「確定申告書等作成コーナー




医療費集計フォームに入力する内容

医療費集計フォームは、次の6項目について入力するようになっています。

  1. 医療を受けた人
  2. 病院・薬局などの名称
  3. 医療費の区分(4区分)
  4. 支払った医療費の金額
  5. 左のうち、補填(ほてん)される金額
  6. 支払年月日(任意)

このうち6番目の支払年月日は「任意」とあるように、医療費控除の明細書とは関係がない部分なので無視しましょう。

時間のムダです。

1番目から5番目までについて説明します。

(1) 医療を受けた人

その名のとおり病院で診療を受けた人、薬局で薬をもらった人の名前を記載します。

医療費集計フォーム

(2) 病院・薬局などの名称

診療を受けた病院名や薬をもらった薬局名を書きます。

医療費の領収書は

  • 個人別(本人・配偶者・子ども・親の別)
  • 医療機関別(病院・診療所・薬局別)

に分ける必要があります。

医療費集計フォーム

ここで注目したいのは通院費です。

例えば財務太郎さんは

  • 千代田病院:JRと市バスの往復
  • 千代田眼科:JRと市バスの往復
  • 丸の内歯科と丸の内薬局:地下鉄の往復

で通院しているような場合には、まとめて記入してOKです。

国税庁「病院へ行くための通院費の入力方法」では

以下の入力例のとおり、人ごとに交通費をまとめて入力してください(まとめずに1件ごとに入力していただいても差し支えありません。)。
「医療費の区分」については「その他の医療費」を選択してください。

とあります。

関連 医療費控除の対象になる交通費は?ガソリン代・タクシー代・バス代の判定と書類の書き方

(3) 医療費の区分(4区分)

「医療費の区分」は次の4つに区分されています。

  1. 診療・治療
  2. 医薬品購入
  3. 介護保険サービス
  4. その他の医療費

医療費集計フォーム

複数選択可能なので例えば病院で診療を受けて院内処方(病院内で薬をもらう方法)なら「診療・治療」と「医薬品購入」の両方が「該当する」になります。

根拠 国税庁「病院から処方される医薬品を入力する場合の「医療費の区分」について

介護保険サービスの中で医療費控除の対象になるものがあれば3番目の「介護保険サービス」で該当するをチェックします。

介護保険サービスで医療費控除の対象になるものはふつう「領収書」に「医療費控除の対象」などと該当する旨が記載されているので、分からなければ施設の方に確認しましょう。

電車やバスなどの「通院費」や「医療用器具の購入費用」は4番目の「その他の医療費」に該当します。

(4) 支払った医療費の金額

ここでは「支払った医療費の金額」の合計額をそれぞれ書きます。

医療費集計フォーム

例えば私の場合は医療費の領収書を

  • 個人別(本人・配偶者・子ども・親の別)
  • 医療機関別(病院・診療所・薬局別)

に分けてそれぞれホチキス止めして、1番上にある領収書に合計金額をメモして整理しています。

(5) 左のうち、補填(ほてん)される金額

医療保険金(入院給付金、手術給付金など)をもらった場合に記載します。

出産育児一時金(家族出産育児一時金)や高額療養費ももらっていれば記載します。

注意が必要なのは、「左のうち」と言っているように、あくまでも左の「支払った医療費の金額」が限度です。

例えば医療費が15万円で保険金が20万円の場合、このExcelに20万円を入れると限度を無視して医療費全体から20万円を引く計算になります。

これでは本来医療費控除ができたはずの部分がなくなって損です。

15万円が上限なので、入力する際には「15万円」と入れれば正しくなります(そもそも差引0円なので記載しないのもアリですが)。

関連 入院・手術給付金は税金がかからない?医療費控除の計算の注意点

関連 もらった保険金は医療費全体からマイナスしない!医療費控除のおトク技

根拠 支払った医療費を超える補てん金|国税庁




医療費集計フォームの入力方法のよくある質問

(1) Excelがよくわからないので紙で手書きしたい。

「医療費控除の明細書」のPDFでも公表されているので、こちらに手書きで記載することも可能です。

⇒国税庁「医療費控除の明細書(PDF)

(2) 医療費が0円の子どもの通院費はどう入力する?

子どもは自治体の助成で医療費が0円になっている場合があります。

しかし通院費は実費負担です。

もちろんこの通院費も医療費控除の対象です。

特に正解が公式見解であるわけではないので1つの例ですが、次のように1行で書けます。

  1. 医療を受けた人の欄:子どもの名前を書く
  2. 病院・薬局などの名称の欄:電車・バスなど交通手段を書く
  3. 医療費の区分(4区分)の欄:「その他の医療費」に「該当する」
  4. 支払った医療費の金額の欄:通院費の合計額
  5. 左のうち、補填(ほてん)される金額の欄:記載不要
  6. 支払年月日(任意)の欄:記載不要

(3) 同じ病院で異なる治療をした場合の保険金の取扱い

同じ病院で

  • Aという治療(10万円)をして保険金(15万円)をもらった
  • 別途Bという治療をした(保険金はなし)

という場合は注意が必要です。

Aの治療費よりも保険金の金額が大きいので、全部1行で入力すると、Bの治療費の分までExcel上でマイナスしてしまいます。

AとBに分けて2行で書くのも1つの考え方です。

ただし、そもそもAの治療は差引0円で医療費控除の計算に出てこないので、Bの方だけ1行で記載するのもアリでしょう。

(4) 医療費通知(医療費のお知らせ)はどこに書く?

医療費集計フォームは医療費通知(医療費のお知らせ)に関する記載場所がない(ないですよね?)ので、書きようがないと考えます。

このExcelを利用した方法は、「領収書」をもとに入力するために方法です。

(5) 医療費の領収書は提出する?

平成29年分の確定申告から「医療費控除の明細書」を提出し、医療費の領収書は手元で5年間保管となりました。

したがって、医療費の領収書を確定申告書と一緒に提出する必要はありません。

ただし例外として令和元年分(平成31年分)の確定申告までは医療費の領収書の提出も認められています。




医療費の集計ができたら確定申告書を作ろう!

医療費控除の確定申告書の作成方法については、下記の記事をお読みください。

作成方法 医療費控除の確定申告書の書き方と申請方法

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