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所得税は月の給与がいくらから発生するの?パート・アルバイトの給料事情

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結論:ふつうは88,000円以上になると発生します。

参考 【PDF】国税庁:給与所得の源泉徴収税額表(平成29年分)

毎月の給料から天引きされる税金に、所得税があります。

パートやアルバイトの場合、毎月の給料によっては、天引きされたりされなかったりします。

一体、どのようにルールが決まっているのでしょうか?

この記事では、所得税はパート・アルバイトの月給がいくらから発生するのかご説明します。

なお、源泉徴収の見方については、下記の記事を参考にしてください。

関連 年収103万円以下の扶養の範囲で働く人の源泉徴収票の見方

「給与所得者の扶養控除等(異動)申告書」で2つに分かれます!

月額表

参考 【PDF】国税庁:給与所得の源泉徴収税額表(平成29年分)

給料から天引きする所得税は、この「給与所得の源泉徴収税額表」という表を使って決定します。

この表自体はそれほど難しいものではありません。

ただし、その人が、会社に対して「給与所得者の扶養控除等(異動)申告書」という次の書類を提出しているかどうかで天引きする所得税の決め方が変わる点に注意が必要です。

給与所得者の扶養控除等(異動)申告書

会社に提出しているかしないかで、次の2つの分かれます。

  • 提出している場合:「甲欄(こうらん)」
  • 提出していない場合:「乙欄(おつらん)」

 

月額表

参考 【PDF】国税庁:給与所得の源泉徴収税額表(平成29年分)

甲乙(こうおつ)つけがたいとか、甲乙丙(こうおつへい)の甲と乙ですが、まあ、今風に言えば、「A欄」と「B欄」くらいの意味です。

【甲欄】88,000円未満なら所得税0円

「給与所得者の扶養控除等(異動)申告書」を提出している場合は「甲欄(こうらん)」を利用します。

表を見るとわかるように、月額88,000円未満の場合、天引きされる所得税の金額は、扶養親族の数にかかわらず、「0円」です。

源泉所得税の月額表

参考 【PDF】国税庁:給与所得の源泉徴収税額表(平成29年分)

※「扶養親族等の数」は、配偶者控除や扶養控除の対象になる人が何人いるかで判断しますが、パートやアルバイトの場合は、「0人」が普通でしょう。

正確には、「その月の社会保険料等」を天引きした後の給与が、いくらかで判断します。

ただし、月給88,000円未満の場合は、「社会保険料」が天引きされていない場合がほとんどだと思いますので、気にする必要がありません。

もし、勤務時間などによって健康保険料・厚生年金保険料、雇用保険料を払っている場合は、それを控除した金額です。

 

つというわけで、「給与所得者の扶養控除等(異動)申告書」を提出して、かつ、月給88,000円未満の方は、所得税が天引きされることはまずないのです。

参考 【PDF】国税庁:給与所得の源泉徴収税額表(平成29年分)

そして、88,000円以上89,000円未満(扶養親族等の数0人の場合)になると、「130円」が天引きされます。

例えば、月給88,500円×12か月=106万2000円です。

103万円を超えた金額(=3万2000円)に所得税(最低5%)がかかるとすると、1,600円です。

これを12で割ると、「133円」となり、表の「130円」とほとんど同じくらいになりますね。

このように、ざっくり計算した金額を天引きするようにしているのです。

なお、天引きをするのは「月給」からですが、最終的には「年末調整」で1年分の収入をもとに再度計算して、天引きした分が多ければ還付するので、あくまで毎月の給料の天引き分は、「仮の所得税」の一部ということになります。

関連 130万円と106万円の壁とは?パートで働く人が扶養内で働くために気をつけること

関連 勤労学生控除と扶養控除は併用不可!学生の103万円と130万円の壁に注意

【乙欄】最低でも3.063%の所得税が発生

一方、2か所以上で働いている場合に、1か所目は「給与所得者の扶養控除等(異動)申告書」を提出して「甲欄」ですが、2か所目以降は提出ができないので、「乙欄(おつらん)」という方も多いと思います。

この場合は、甲欄と全く考え方が異なります。

乙欄

参考 【PDF】国税庁:給与所得の源泉徴収税額表(平成29年分)

乙欄の場合、88,000円未満だとしても、社会保険料を控除した後の給料に対して3.063%の税率をかけた金額を天引きします。

例えば、80,000円×3.063%=2,450円を天引きします。

甲欄では「配偶者控除や扶養控除(だから扶養親族等の数が必須)」を考慮して最終的には年末調整で精算する一方で、乙欄は配偶者控除や扶養控除の適用は考えておらず年末調整の対象になりません。

そのため、甲欄に比べて乙欄の方が天引きされる所得税が多くなります。

2か所以上でパートやアルバイトを掛け持ちしている人は、自分で確定申告をする必要がありますが、毎月の天引きではそこまで考慮できません。

2か所給与と確定申告

そのため、乙欄の場合には、最低でも約3%は税金を前取りして取りっぱぐれないようにしようという仕組みになっています。

最後に

年末調整や確定申告の方法については、下記の記事にさらに詳しくまとめているので、こちらも参考にしてみてください。

関連 2か所から給与をもらっている人の年末調整と確定申告

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