年間所得の見積額に年収を書くのはバツ!正しい計算方法とわからない場合の書き方

3 min 304,795 views

楽天ブラックフライデー
11/21(木)20:0011/27(水)01:59
[解説] 上限7000P計算機
[公式] 楽天市場はこちら

Amazonセール
11/29(金) 12/6(金)
[公式] ブラックフライデー

所得の見積額

給料をもらっている場合、所得の見積額は「年収の見込み」から「給与所得控除55万円」を引いていますか?

 

年末調整では

所得の見積額を記載する箇所があります。

所得の見積額

 

しかし多くの方が給料をもらっている場合にもかかわらず、

「55万円」を引かずに

「年収の見込み」の方を書いています。

 

逆にフリーランスや個人事業主なのに「55万円」を引いている場合もあります。

 

この記事では「所得の見積額」の正しい計算方法と書き方を紹介します。

 

※年末調整のまとめ記事はこちらです。

関連 わかりやすい年末調整書類の書き方と申請方法

「所得の見積額」とは?

「所得」とは?

まず「所得」とは、「年収(年間売上)」から「経費」を引いた金額になります。

 

経費は

  • 会社員・パート・アルバイトの給料:給与所得控除(年収をもとに機械的に計算した概算経費)
  • フリーランスや個人事業主:必要経費(実際にかかった経費)

を引きます。

 

会社員なら

  • 給料(年収)-給与所得控除所得(給与所得)

になります。

 

給与所得と給与収入の違い

 

つまり、給料(年収)そのものより少ない金額になるはずです。

「見積額」とは?

11月~12月頃に年末調整の資料を提出します。

そのため、11・12月分の給料や冬のボーナスはふつうわかりません。

実際にもらう金額ではなく「見込みの金額(=見積額)」になります。

 

所得の見積額

 

年明けまで待てば分かりますが、それだと年内に年末調整の計算ができません。

そこで書類を書く時点の予想(=見積額)を書きます。

 

特に「翌年分の扶養控除申告書」には、まだ始まっていない「翌年」の所得の見積額を書きます。

  • 今年の年末調整:「所得の見積額」をとりあえず書く
  • 翌年の年末調整:「実際の所得額」とかけ離れた場合に修正

という仕組みになっています。




給料だけの場合

給料だけをもらっている人は、「年収」から「給与所得控除」を引いて所得を計算します。

この年収には、非課税になる通勤手当は含みません。

 

給与所得控除は誰でも最低55万円の控除があります。

 

<給与所得控除額の計算式>

給料年収(A) 給与所得控除額
162万5千円以下 55万円
180万円以下 A×40%-10万円
360万円以下 A×30%+8万円
660万円以下 A×20%+44万円
850万円以下 A×10%+110万円
850万円超 195万円(上限)

根拠 国税庁「給与所得控除

 

【計算式】

見込み年収-給与所得控除=所得の見積額

(例)

  • 40万円⇒所得0円(マイナスは0円)
  • 80万円⇒所得25万円
  • 103万円⇒所得48万円
  • 120万円⇒所得65万円
  • 150万円⇒所得95万円
  • 180万円⇒所得118万円
  • 360万円⇒所得244万円




給与と年金がある場合

計算が複雑になるので次の記事をお読みください。

関連 パート収入も年金もある場合も配偶者(特別)控除はできる?所得の考え方




フリーランス・個人事業者

「給与所得控除」を引くのは給料の場合だけです。

給料以外の場合には「年間売上」から「必要経費」を引いて所得を計算します。

 

事業所得・雑所得の計算方法

 

(例)

年間売上の見込み40万円、必要経費5万円

  • 40万円-必要経費5万円=所得35万円

 

年間売上の見込み60万円、必要経費10万円

  • 60万円-必要経費10万円=所得50万円

 

フリーランスの場合、実際にかかった必要経費だけ引けます。

 

パートやアルバイトのように最低55万円が引けるわけではないのでご注意ください。

基礎控除や生命保険料控除は対象外

「所得の見積額」を計算するときに基礎控除や生命保険料控除は引きません。

 

給与所得の計算方法

 

扶養控除やひとり親控除・寡婦控除などの判定も同じです。

関連 扶養控除とは?親や子どもを扶養にして節税しよう!

関連 【女性編】ひとり親控除と寡婦控除の違いとは?知っておきたい条件と申請書類

関連 【男性編】ひとり親控除とは?知っておきたい条件と申請書類

まとめ

今回は「所得の見積額」についてご紹介しました。

それぞれの書き方は次の記事をお読みください。

 

※年末調整のまとめ記事はこちらです。

関連 わかりやすい年末調整書類の書き方と申請方法

この記事はお役に立てましたか?  リンクは自由です。ブログでご紹介いただけるととても嬉しいです。

感想や質問、間違いや誤字脱字があれば、この記事のコメント欄からご連絡ください。スマホの場合は「左上」のハンバーガーメニュー(≡)で最新のコメントを確認できます。

※税金計算や扶養に入れるかなどの具体的な有利不利の判断については税金の相談方法をお読みください。
カテゴリー:
関連記事

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

コメントは日本語で入力してください。(スパム対策)

CAPTCHA