2017/11/157 Shares

「平成29年分 保険料控除申告書」の具体的な書き方を徹底解説

この記事では、生命保険料控除や地震保険料控除などについて書く「平成29年分 給与所得者の保険料控除申告書」について、簡単に書けるように書き方や記入例をご紹介しています。

保険料控除兼配偶者特別控除申告書

この書類は、「平成29年分の給与所得者の保険料控除申告書給与所得者の配偶者特別控除申告書」となっていて、2つの申告書から成りますが、給与所得者の配偶者特別控除申告書については下記の記事でご紹介しているので、こちらをご覧ください。

⇒ 「平成29年分 配偶者特別控除申告書」の具体的な書き方を徹底解説

平成29年分 給与所得者の保険料控除申告書の記入例!

「平成29年分の給与所得者の保険料控除申告書 兼 給与所得者の配偶者特別控除申告書」は、生命保険料・地震保険料などを支払った人や配偶者特別控除を受ける対象者がいる場合に提出する書類です。

例えば、年収103万円以下のパート・アルバイトの方はそもそも配られない場合もあります。

ただし、勤め先では、「ない」ことを確認するために「全員」から提出してもらうようにしている場合も多いため、勤め先の指示に従ってください。

書く欄が決まっているので、順番に見ていきましょう。

  1. 勤め先欄、氏名・住所欄
  2. 生命保険料控除
  3. 地震保険料控除
  4. 社会保険料控除
  5. 小規模企業共済等掛金控除

1.勤め先欄、氏名・住所欄の書き方

保険料控除申告書1

まず、1番上の部分ですが、2つに分かれます。

(1)勤め先に関する欄

勤め先欄

多くの場合、勤め先が最初から印字している部分です。そのため、よくわからなければ空欄のままでOKです。

なお、この書類自体は税務署には提出されずに「勤め先」で保管されますが、建前としては「勤め先の所轄税務署長」に提出する書類なので、所轄税務署長は『勤め先』を担当する税務署長名を記載します。

関連 扶養控除等申告書・住宅借入金等特別控除申告書の「税務署長」の欄は何を書く?

(2)氏名・住所欄

右に移ります。

氏名住所欄

田中一郎さんなら「田中一郎」と書いて、その上に「フリガナ」とあるので、「カタカナ」で「タナカイチロウ」と書いてください。

また、住所についても記載します。都道府県名は省略しても特に問題はありません。

印ですが、一般的にはシャチハタではないハンコ(印鑑)を押します。

一応、本人がこの書類を書いたという証明のためにハンコを押すので、シャチハタは避けましょう。

ちなみに、よくある誤りが、1番右上のところにも押しちゃったパターンですね。

2.「生命保険料控除」の書き方

生命保険料控除

生命保険料控除は複雑です。

毎年、「何かよくわからないけどこれでいいのかな・・・」と思って提出している人も多いと思います。

そこで、とても簡単な方法を説明します。

それが、「かんぽ生命」が公開している”神”ツールを利用する方法です。

⇒ 生命保険料控除申告サポートツール

よくわからない証明書とにらめっこしてがんばって書類の計算式を見て、時間をかけた結果に間違えるとか、本当に誰の得にもなりませんので、この計算ツールを活用しましょう。

「旧 or 新」という区分の違い「一般 or 介護医療 or 個人年金」という保険の種類の違いさえ確認すれば、あとは「金額」を入力するだけです。

例えば、

一般生命保険料

  • 旧:合計12万円
  • 新:合計4万円

介護医療保険

  • 新:合計1万円

個人年金保険料

  • 旧:合計12万円
  • 新:合計4万円

だったとしましょう。

複数ある場合は、同じ区分・種類で合計して、次のように入力します。

かんぽ1

そしたら、次のように計算結果と記入例が出てきます。

かんぽ生命2

本気でこの仕組みについて説明したら1万字あっても足りませんが、ハッキリ言ってそんなことはどうでもよくて、「自分はいくら控除できるの?」「いくらって書けばいいの?」の2点にしっかりと答えてくれるので「生命保険料控除申告サポートツール」を使いましょう。

それ以外の注意点は次のとおりです。

  1. 保険会社等の名称:保険会社名を「略称」でもいいので書きます(長い名前も省略可)
  2. 保険等の種類:控除証明書に書かれている「種類」を書きます。
  3. 保険期間又は年金支払期間:控除証明書に書かれている「期間」を書きます。
  4. 保険等の契約者の氏名:控除証明書に書かれている人の「名前」を書きます。
  5. 保険金等の受取人の氏名、あなたとの続柄:控除証明書に書かれている「受取人の名前」を書きます。自分の場合は「自分の名前」を書いて、続柄は「本人」と書きます。違う場合はその人の氏名と「配偶者」「父」「母」「子」などと書きます。
  6. 新・旧の区分:間違えやすいですが、とても重要です。控除証明書に書かれている「区分」を書きます。
  7. あなたが本年中に支払った保険料等(分配を受けた剰余金等の控除後の金額):控除証明書に記載されている金額をそのまま書きます。「共済」なんかでよくあります。
  8. それ以外の箇所は、かんぽ生命の「生命保険料控除申告サポートツール」を使って計算した「金額」をそのまま書きます。

なお、「給与の支払者の確認印」欄は、「勤め先」が使う欄なので、何も書きません。

保険会社の名前は長いですが、省略してもいいということについて次の記事に書いています。

関連 年末調整で「損保ジャパン日本興亜ひまわり生命保険株式会社」はどう書くのか?

3.「地震保険料控除」の書き方

地震保険料控除

地震保険料控除は、簡単です。

マルホ記載例

  1. 保険会社等の名称:保険会社名を「略称」でもいいので書きます(〇〇火災など)
  2. 保険等の種類(目的):「地震(建物)」や「地震(家財)」ですが、「地震」だけでもOKです。
  3. 保険期間:契約期間を書きます。1年~5年のどれかです。
  4. 保険等の契約者の氏名:控除証明書に書かれている人の「名前」を書きます。
  5. 保険等の対象となった家屋等に居住又は家財を利用している者等の氏名:「名前」を書きます。
  6. あなたとの続柄:契約者と住んでいる人が同じなら「本人」、違う場合は「配偶者」「父」「母」「子」などと書きます。
  7. 地震保険料又は旧長期損害保険料の区分:地震保険の場合、「地震」に丸をつけます。
  8. あなたが本年中に支払った保険料等のうち、左欄の区分に係る金額(分配を受けた剰余金等の控除後の金額):地震保険料控除証明書に記載されている金額(以下「X」とします)をそのまま書きます。
  9. Ⓐのうち地震保険料の金額の合計額:Xを書きます。
  10. Ⓑの金額:Xを書きます。
  11. 右下の合計欄:Xを書きます。

以上となります。

いろいろ書いてありますが、多くの人は年間5万円も払っていないので、地震保険料控除は支払った1年分の地震保険料がそのまま控除されることになります。

生命保険料控除よりもずっと簡単ですね。

その他、これでは解決しない方や、もっと詳しいことを知りたい方は、次の記事をお読みください。

関連 地震保険料控除の年末調整書類の書き方の具体例とよくある9つの疑問

4.「社会保険料控除」の書き方

社会保険料控除

社会保険料控除は、「会社から天引きされたもの以外で自分が支払ったもの」について書きます。

例えば、会社勤めの方は会社からもらう給料から厚生年金保険料、健康保険料、雇用保険料、介護保険料などが天引きされていますが、これらは会社が金額を把握しているので、あえて書く必要がありません。

書くことが多いケースが次の2つです。

(1)自分の子どもの国民年金保険料を支払った場合

社会保険料控除1

20歳以上の子どもの国民年金保険料を親が払っている場合がありますよね。

そういう場合は、親自身が社会保険料控除を行うことができます。

なぜなら、社会保険料控除の大原則が「支払った人が控除を受ける」だからです。

大学生の子どもに自分の将来の年金になるんだから自分でアルバイトしてでも払いなさい、というのはまあ、教育上、よろしいことですが、税金上は損ですね。

年収が高い親で社会保険料控除を受けた方が、節税になる場合がほとんどでしょう。

※学生の特例で免除を受けるのももちろんアリですね。

金額については、国民年金控除証明書の「合計額(納付済額+見込額)」を転記します。

社会保険料控除4

関連 勤労学生控除と扶養控除は併用不可!学生の103万円と130万円の壁に注意

(2)自営業から会社勤めになった場合

社会保険料控除2

自営業であった期間中は、自分で国民年金保険料と国民健康保険料を払っているので、その間の分も忘れずに書きましょう。

なお、「国民年金控除証明書」は提出が必要ですが、国民健康保険料についてはそもそも控除証明書がない(提出義務がない)ため、金額がわかるもの(支払額の通知書を出す市町村もあります)を提出するかどうかは任意です。

勤め先で「コピーを提出する」などのルールを決めているかもしれないので、確認しましょう。

4.「小規模企業共済等掛金控除」の書き方

小規模企業共済等掛金控除

この欄では、おそらく該当するものがあるとすれば、2番目の「個人型又は企業型年金加入者掛金」だと思います。

個人型確定拠出年金

しかも企業型の場合は、勤め先が把握しているかと思いますので、実際に登場するのは「個人型」、別の言い方をすれば、「個人型確定拠出年金」です。

1年間に払った(これから払う予定のものを含む)を記載して終了です。

社会保険料控除の欄に書かないように注意しましょう。

関連 個人型確定拠出年金の年末調整の書き方は?小規模企業共済等掛金控除に注意

参考:「平成30年分 保険料控除申告書」はどうなる?

今回の年末調整では全く関係ないのですが、実は平成30年10~11月頃に配られる書類では、「平成30年分 給与所得者の保険料控除申告書」という単独の書類になります。

平成30年分保険料控除申告書

その際にはこの記事で、書き方の詳細をご説明します。

最後に

以上で「平成29年分 給与所得者の保険料控除申告書」の書き方は終了です。

「配偶者特別控除」を受ける場合には、あわせて次の記事もお読みください。

⇒ 「平成29年分 配偶者特別控除申告書」の具体的な書き方を徹底解説

それ以外の書類については下記をお読みください。

「平成29年分 扶養控除申告書」の具体的な書き方を徹底解説

「平成30年分 扶養控除申告書」の具体的な書き方を徹底解説

2年目の住宅ローン控除の年末調整の必要書類と住宅借入金等特別控除申告書の書き方の見本【平成29年版】

その他の年末調整の情報については下記のまとめページをご覧ください。

⇒ 【年末調整】平成29年(2017年)分の具体的な書き方まとめ

 

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