2017/10/122 Shares

産休・育児休業中でも住宅ローン控除は受けられますか?

この記事では、共働き世帯が連帯債務で住宅ローンを借りた場合に、産休や育児休業中であっても住宅ローン控除が使えるかどうかについてわかりやすく説明しています。

今年の年収が0円だと住宅ローン控除は受けられない!

育児休業と住宅ローン控除

共働き世帯が増えたせいか、住宅ローンも連帯債務で借りる方が増えているように思います。

実際、我が家も平成24年に妻と連帯債務で住宅ローンを借りました。

しかし、家を建てた直後に子どもの出産と重なり、妻は1年間産休・育児休業により、平成24年中の年収は「0円」になりました。

その結果、平成24年、つまり1年目から妻は住宅ローン控除が受けられなかったのです。

住宅ローン控除は「税金」が発生しないと使えない!

なぜ妻は住宅ローン控除を受けられなかったかというと、年収が0円だったからです。

年収0円の場合、所得税も住民税も発生しません。

住宅ローン控除とは、税金が発生するのが前提の制度です。

例えば、住宅ローンの年末残高が1,000万円(自分の持ち分)あったとしたら、1%相当の10万円を控除できます。

どこから?

そうです。

自分が「払った所得税」または「これから払う住民税」からです。

【パターン1】

平成29年中に払う所得税=10万円

10万円-10万円(住宅ローン控除)=0円

0円が本来の所得税なので、払いすぎた「10万円」は還付

 

【パターン2】

平成29年中に払う所得税=4万円

4万円-4万円(住宅ローン控除)=0円

0円が本来の所得税なので、払いすぎた「4万円」は還付

残った6万円分は、「これから払う住民税(※)」から控除

※通常、平成30年6月から平成31年5月までの12か月間の住民税から6万円分だけ住宅ローン控除によって減ります。

しかし、年収0円だと、「払う所得税」もなければ、「これから払う住民税」も存在しません

したがって、住宅ローン控除は受けられないのです。

なお、年収103万円以下の場合、所得税は発生しません。

年収98万円~100万円以下の場合、住民税は発生しません。

つまり、平成29年分の年収が98万円以下の場合は、住宅ローン控除を受けられないということですね。

出産・育児休業前にいくら稼いだかが重要!

さて、出産のタイミングによっては出産・育児休業に入る時期も異なります。

例えば、平成29年1月~3月あたりから出産・育児休業に入った方は、おそらく平成29年中は年収103万円以下の方が多いでしょう。

【具体例1】

平成29年1月:20万円

平成29年2月:20万円

平成29年3月:20万円

合計60万円≦103万円 所得税0円、住民税0円

そうすると、住宅ローン控除が使えません。

一方、平成29年12月から出産・育児休業に入る方は、それまで働いていれば、年収103万円を超えるので、平成29年分の住宅ローン控除をすることは可能でしょう。

【具体例2】

平成29年1月~11月:20万円×11=220万円

夏・冬賞与:40万円×2=80万円

合計300万円>103万円 所得税も住民税も発生!

なお、平成29年分の確定申告で住宅ローン控除を初めて受ける場合には、年末調整で「給与所得の源泉徴収票」をもらうので、「支払金額」が103万円以下になっているかどうかを確認しましょう。103万円以下の場合は、住宅ローン控除の有無にかかわらず「源泉徴収税額」はふつう「0円」になっているはずです。

源泉徴収票

また、2年目以降で年末調整で住宅ローン控除を受ける方も、源泉徴収票の「支払金額」を確認しましょう。

支払金額が103万円以下になっていれば、住宅ローン控除に関する書類を勤め先に提出していたとしても住宅ローン控除はできません。

妻でできなかった住宅ローン控除を「夫」でできますか?

これもよくある質問ですが、残念ながら妻の分は、「妻」でしかできません。

だからこそ、夫婦で借りるときはどちらがどれだけ負担するかをよく検討しましょう。

夫婦平等だといって、連帯債務で50%と50%で住宅ローン控除を組んでしまったばかりに、その後、3人子どもを連続して産んで育てているうちに、5年間くらい住宅ローン控除がまったくできなかった例もあります。

ちなみに我が家はお互いの年収と妻が住宅ローン控除ができない期間を想定して、私が75%、妻が25%と私の比率を高くして、住宅ローン控除を組みました。

こういうのも税金のルールを知っていることが大事ですね。

※おかげさまで平成25年から妻は職場復帰したので2年目以降、毎年、住宅ローン控除をフルで行っています。

最後に:夫が「配偶者控除」を受けられないか確認を!

さて、年収103万円以下で住宅ローン控除を使えなくてがっかりしているかもしれませんが、夫で「配偶者控除」は使っているでしょうか?

詳細は次の記事に書いていますが、もしこれが使えると、5~7万円は確実に節税になります。住宅ローン控除ができない分、少しでも、配偶者控除で取り戻しましょう。

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