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産休・育休中に住宅ローン控除で還付は受けられますか?

3 min

住宅ローン控除は「自分が負担する税金」を節税してくれる制度です。

会社員の場合は給料から税金が毎月天引きされ、年末調整や確定申告をすることでその全部または一部が還付されます。

しかし産休・育休中には税金の負担がなく、住宅ローン控除ができない場合もあります。

そこでこの記事では産休・育休中の住宅ローン控除について説明します。

【結論まとめ】

  • 1年間無収入でも控除できる?⇒できない
  • 年の途中で産休に入った場合は控除できる?⇒年収次第でできる場合もできない場合も
  • 「産休・育休中に支払った住民税」から控除できる?⇒できない。
  • 自分の分を「夫」で控除できる?⇒できない。

関連 住宅ローン控除の確定申告書の書き方と申請方法


産休・育休中で無収入でも住宅ローン控除できる?

無収入の年は対象外

住宅ローン控除ができるかどうかは、その年に所得税の負担があるかどうかによります。

1年間産休・育休中で給料をもらっていない場合、他に収入がなければその年の所得税の負担はありません。

その年の住宅ローン控除の利用はできません。

翌年以降に職場復帰して給料をもらうようになれば住宅ローン控除が利用できます。

我が家も妻が産休・育休で無収入の年があり、「1年分の住宅ローン控除」を妻は受けられませんでした。

翌年以降は復帰したのでその後は毎年住宅ローン控除を受けています。

出産手当金や育児休業給付金は収入?

産休・育休中は「出産手当金」や「育児休業給付金」をもらいます。

そのため住宅ローン控除ができると思われるかもしれませんが、これらは収入には含まれず税金がかかりません。

他に収入がなければやはり所得税の負担がないので住宅ローン控除の対象外です。




年の途中で産休に入る場合は住宅ローン控除できる?

年の途中で産休に入る場合もその年に所得税の負担があるかどうかが重要です。

給料年収103万円以下の場合には所得税の負担がありません。

住宅ローン控除を受けたければ最低でも年収103万円を超える必要があります。

※正確には社会保険料控除、生命保険料控除などの控除もあるので年収110万円でも所得税の負担がゼロになる場合もあります。

※所得税から引ききれない場合は「住民税」が減額されますが、後で説明します。

【例1】令和元年5月から産休

1月~5月:月20万円(税金・社会保険の天引き前)

⇒年収80万円(103万円以下)

所得税の負担0円(天引きされた分は年末調整で還付)

住宅ローン控除は対象外

正社員として働いている方でも5月くらいまでに産休に入ると、その年の年収が103万円以下になる可能性が高いです。

【例2】令和元年11月から産休

  • 1月~10月:月20万円(※)
  • 夏・冬賞与:各40万円(※)

※税金・社会保険の天引き前

⇒20万円×10+40万円×2=年収280万円(103万円超)

所得税の負担アリ

住宅ローン控除が可能

 

以上のように同じ給料をもらっていても産休のタイミングで住宅ローン控除ができるかどうかが変わります。

確定申告で住宅ローン控除を受ける場合は源泉徴収票をチェック

初めて住宅ローン控除を受ける場合には、年末調整でもらう「源泉徴収票」を確認しましょう。

源泉徴収票

「源泉徴収税額」というのがその年に負担する所得税のことです。

もしこの金額が「0円」になっていれば、所得税の負担がないので住宅ローン控除は利用できません。

年収103万円以下の場合には、住宅ローン控除の有無にかかわらず源泉徴収税額は「0円」になります。

関連 源泉徴収票のわかりやすい見方とチェックポイント




産休・育休中に支払った「住民税」から住宅ローン控除できる?

「所得税で控除しきれない分は”住民税”から控除されるのでは?」

と思う方もいると思います。

この「住民税」は2種類あるので注意が必要です。

  1. 平成31年(令和元年)の給料をもとに計算する住民税
  2. 平成31年(令和元年)中に支払った住民税

平成31年(令和元年)の給料をもとに計算する住民税

平成31年(令和元年)に産休・育休中で収入がゼロの場合には、所得税の負担がないことは既に説明したとおりです。

同様に収入がゼロの場合は住民税の負担もありません。

したがって、所得税で控除しきれない分を”住民税”から控除しようにも、住民税の負担がないので住宅ローン控除はできません。

平成31年(令和元年)中に支払った住民税

そういうと

「平成31年(令和元年)中に支払った住民税があります!」

と思う方もいると思います。

産休・育休中の税金はどうなるの?

関連 働くママの産休・育休中にもらえるお金と社会保険・税金まとめ

確かに産休・育休中に自分で住民税を支払っている方もいると思います。

しかしこれは前年・前々年の給料をもとに計算した住民税です。

  • 平成29年の給料をもとに計算した住民税:平成30年6月~令和元年5月に支払い
  • 平成30年の給料をもとに計算した住民税:令和元年6月~令和2年5月に支払い

所得税は「その月」の給料から天引きされていますが、住民税は「翌年の6月以降」に支払います。

平成31年(令和元年)に支払っている住民税は「平成29年」と「平成30年」の年収に基づく住民税です。

平成31年(令和元年)分の確定申告や年末調整で住宅ローン控除をしても意味がないのです。




妻でできない住宅ローン控除を「夫」でできる?

これもよくある質問ですが、残念ながら妻の分は「妻」しかできません。

住宅ローンを組んだ後に順番に3人子どもが産まれて、5年間くらい住宅ローン控除ができなかった方の例もあります。

住宅ローンを組む場合には、今後10年間の収入を考慮しましょう。

それに基づいて夫婦の負担割合を決めなければ、住宅ローン控除が全然できない可能性もあるのです。

ちなみに我が家は夫婦の年収を考慮して私が75%、妻が25%の割合で住宅ローンを組みました。

もしこれが夫婦平等といって夫婦の年収を無視して50%:50%にしていたらどうなったでしょうか。

住宅ローン控除ができない金額はもっと増えていたと思います。




夫が「配偶者控除」を受けられないか確認を!

さて住宅ローン控除が使えない場合でも、夫で「配偶者控除」「配偶者特別控除」が受けられないかは確認をしましょう。

配偶者控除が使えると、5~7万円の節税ができます。

関連 共働きでも産休・育休中は扶養に入れる!配偶者控除で節税しよう!

年末調整で忘れていた場合には、確定申告で還付を受けましょう。

関連 配偶者控除の確定申告書の書き方と申請方法

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30代共働き。FP2級。書庫のある家に住んでます。お買い物情報やお得なポイント情報が好きです。年末調整や確定申告のやり方もご紹介。モス、スタバ、無印によくいます。⇒ 運営者詳細 / お問い合わせ

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12 件のコメント

  1. こんにちは、他のコメントしている方と同様に妻が育休中で、源泉徴収税額が0円です。今回妻も確定申告をして、妻が4月に復帰した際には年末調整で住宅ローン控除を受けたいと思っています。そこで、国税庁の確定申告書作成コーナーで、印刷して提出を選択し、必要事項を入力して進めていたのですが、源泉徴収票の入力画面でエラーが出ました。所得控除の額の合計額が、妻の源泉徴収票では365,912円なので、入力したところ38万円以上で入力してくださいと出てしまい、その先の入力が出来ませんでしたが、これはなぜ出てしまうのでしょうか。
    お分かりでしたら教えてください。

    • >チョコさん
      こんにちは!neronaです。
      誰でも基礎控除38万円があるので、38万円以下の場合はありえないためエラーになると考えます。

      ただ、おそらく給料年収が「365,912円」だったので、所得控除の合計額も同額の「365,912円」と会社側の源泉徴収票の作成ソフトの仕様のため、表示されていると推測されます。
      もし給料年収が「365,912円」だとしても、国税庁の方では「380,000円」と入力すれば進めます。

      • 早速の返信ありがとうございます。
        給料年収は源泉徴収票のどの欄になりますか?知識が無くすみません。支払金額は4207円でした。
        とりあえず、確定申告書の作成については、所得控除の額の合計額欄は380,000円で入力して進めればいいですかね?

          • 少ないですよね、育休中なので大変です笑
            アドバイスありがとうございます。それですすめてみようと思います。
            他の記事も参考にさせてもらっています。分かり易くて勉強になります。今後も頑張ってください。応援しています。
            ありがとうございました。

            • >チョコさん
              ああ、すみません。少ないというわけではなくて、
              なぜ「365,912円」なのか支払金額から推測できなかったものですから(;’∀’)
              足しても370,119円なんですよね…
              応援ありがとうございます^^

  2. 勉強になります。
    質問ですが、妻が今回育児休業中で源泉徴収が0円でした。
    住宅ローン控除額も0円(国税庁のサイトで計算しました)でこの場合は税務署に住宅ローン控除申請はしなくていいのですか?

    現在妻は職場復帰しております。
    2年目の申請はまた一からでしょうか?

    • >SHOさん
      こんにちは!neronaです。
      奥様の2019年の年収が0円なら所得税も住民税も0円で何もないので、
      書いていただいたように今年は申請しないで2年目に確定申告で一から申請するのもアリです。

      ただ、職場復帰されて2年目に年末調整で受けることを考えると、今回確定申告を出して、年末調整で簡単に
      住宅ローン控除を受けられる用紙を受け取った方が楽ではないかと思います(今年の10月頃に税務署から郵送されます)。
      SHOさんご自身の確定申告をされると思いますので、今年2人やっておいた方が手間はないのかなと思うところです。

  3. はじめまして
    とても参考になります。
    いきなり質問で申し訳ないのですが、
    私は育休中にローンを組んで融資も実行されました。翌年の確定申告でローン控除をしないといけないとおもうのですが
    ローンを組んだ年の収入はゼロです。
    なので控除はうけれません。
    それでもその年に確定申告したほうがいいのでしょうか?
    それとも来年にはじめて確定申告でローン控除をだせばいいのでしょうか?
    もしお分かりなら教えていただけますか?

    • >sachiさん
      こんばんは。neronaです。
      確かに選択肢としては
      【1】
      今回は確定申告しないで、次回は「初めて確定申告」する
      ⇒手間は【2】より少ない

      【2】
      今回あえて確定申告をして、次回は「年末調整」をする
      ⇒次回は年末調整で住宅ローン控除ができるので還付の時期が早い

      のいずれかになるのではないかと考えます。

      • お返事ありがとうございます

        どうするのがいいのかわからなかったので、迷っておりました
        来年に確定申告することにします
        ありがとうございました^ – ^

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